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WISCの結果で出来る支援を考える ⑦処理速度

さてさて群指数解説の最終回に当たります、
長文が続きましたが、お付き合いくださった方々
お疲れ様でございました。
次回からあとの記事も、読みたい、読まなくちゃ、
読んでみようかな、と思えるものになるよう頑張ります。


読むほうも大変だったと思う連載(?)だった。
読むほうが心の準備できてないと
心えぐられるであろうアレコレ結構かいていますので。


専門家からの説明が分かりにくいんじゃなくて、
親が受け止められないだろうと判断したから
詳しく話さなかっただけなんだ、と
あるいは、専門家はちゃんと話していたのに、
当時の自分が分かってなかったんだ、と
気がついちゃったりもしてな。

まあ、まれに説明がヘタな専門家もいるけど。
「・・・ってゆーか、もしかしてあなたも発達障が・・・
ぐえっふげふんごふん」みたいな、
専門家も、少なくは、ない、と思う。

でもこういう人は「自分がそうだったから、家族がそうだから、
気持ちがよく分かるから助けになりたい」というアレで
専門家になった人が大半なので、分かり合えると、
ものすごく強力に寄り添ってくれる味方になってくれるぞ。

****

処理速度が強いか弱いかみていきましょう、

WISC4だったら「符号」「記号探し」「絵の抹消」
WISC3だったら「符号」「記号探し」
ここの平均値を出します。

4で絵の抹消3で記号探しはもしかしたら
やっていない子供もいると思う。
テスト中の様子で「コレは無理」と判断されたら
省略してもいい(実施したところでよい結果が
出ない)ということらしいので。



例えば
WISC4で符号8記号探し13絵の抹消11とかだったら
平均値は10,7くらい、

WISC3で符号14記号探し10だったら
平均12、と言うことになる。

そして年齢相応が10。
10以上あるなら問題なし、強みとみなしていい。
9でも全然許容範囲。

10あるけど他が16なんじゃとかで、
他と3以上の差があって低い、
あるいは7以下の数値が出ている、と言う場合は
弱み。



**

「処理速度」が弱みだった場合



+++書くのおそっ+++

驚きの遅さ。
丁寧なんだけど遅い、締め切りに間に合わない。
符号が低めだと時間配分が苦手。

ゆっくりゆっくり書いている。

他の子供が5分で書き終わる黒板うつし(以下
板書とします)に10分かかる。

で、書くのに夢中になってしまって、
書いている最中は全然、先生の話が耳に入っていません。


記号探しが低かった場合、注意力が持続できない、
よって書くのが遅い上に書き間違いも多いはず。

メモ取りも苦手だろうなあ。
書くのが遅い上に誤字もたくさん、っていう
トホホなノートになっちゃうはず。

似た漢字はしょっちゅう間違える。




+++音読、計算が遅い+++

「計算力なんてある程度訓練で何とかなるかもよ」と
いいたいところなんですが、

数こなしたところで、思うように伸びないタイプかと。
やってもやっても成果が出ない、
スピードが人並みかそれ以上にならない、みたいな。

書くことそのものが苦痛なんで、
問題数をこなせば計算力が上がるんじゃ、とか
あまり期待しないほうがいいと思う。




+++課題が締め切りに間に合わない+++

普通に考えて、十分な時間を与えたはず
なんだけど、締め切りまでに課題が出来ない。

他の子が、下書き、清書、色づけまでして
絵画を仕上げているのに
下書きで終わっていたり(下書きも途中だったり)。

プリントを1まい与えて、ちょっと自習!
もし終わっちゃったら裏に絵かいてていいよ!って
教室を出て、用事済ませてもどってみたら、

大半の子どもは終わっていて、
中には暇すぎて後ろに絵を描いて遊んでいる子どもまで
いるっていうのに、あれ・・・まだ問3やってる、
最後まで出来てない、でもサボってたわけじゃない、みたいな。



+++準備を任せたのに終わってない+++

とにかく終わらない。
手際が悪い。

あんまり考えずに、ってゆーか特に考えることないじゃん、
必要なものをカバンにつめるだけじゃん!
さくさくやれば終わるのに!
事務的にやれば終わるのに!って
思うんだけど、とにかく終わらない。

いちから任せたら大抵こっちが
「えっ?!まだ出来てないの?」で泣きを見るはめになる。



+++周囲の遊びについて行けない+++

周囲から見たら「その子がトロい」のであるが、
本人から見たら世界の時間が早すぎる。

自分的には、かくれんぼをやっていたのに、
気がついたら、遊びの内容がとっくに変わっていて
隠れていた自分を見つけてもらえないまま、
周囲はすでにドッチボールに興じていて、
あれれ自分だけ置いてけぼり状態。

トランプとかジェンガとかの
順番が回ってきたら手を出して楽しむようなゲームで、
自分の順番わかってなくて周囲に何度もせかされたり、
また手元がおぼつかないので、慌てたのも手伝って、
カードばら撒けちゃったり。

スピードや手先の技巧性が要求されるような
ゲームや競争では「いつも負け」だったり。



**

こんな感じだと思うんで、出来る補助を考える。




☆☆「言葉の説明」をしてやる☆☆

図を使う学習のときは、意味を言葉で丁寧に解説。

音読では、ただ読むのに必死で内容把握まで
いけてないことが多々あると思うので、

まず予習として、新規の単語の意味はおさえておき、
段落ごとに切って多分意味を知らないであろう
表現を図もつけて口頭説明したり、
理解出来るように、ちょっと丁寧に解説を。





☆☆「時間は十分に」☆☆

廃止が決まったセンター試験でも、発達障碍があるのなら、
時間を長めに取れるように配慮しましょう!的な
流れになっていましたが、

で、私コレはどんどんやるべきだと思う、
だって、国公立大学でそういう配慮をしているなら、
私立大学も続くし、私立大学がやるなら、私学高校中学も
それにならうし、さらに公立の中小もそこに習う。

そしてコレは本人の惰性や性格のせいではなく、
自力でも誰でもどうにもできない「障碍」だ。
配慮があるのは当たり前、ってのがやさしい社会なので。


ただし、まあ、それ理想論で、世の中締め切りも勿論
必要なんです。何時までも待ってられない。
だから、せめて家の中や身近な世界だけでも
締め切りを設ける必要が無いのなら、
時間は十分にとってやるのが配慮かと。

いやいや、長時間つきあってられないんじゃ、
時間を十分に取れないんじゃい!って場合は、

逆に難度を下げて、時間内に終わることを
課題として出す。出来ないであろう部分はもう手伝う。

黒板を写す負担を減らすためにデジカメOKとか。
本当は全部ノートに書いて欲しいけど、
プリント穴埋め式を最初に渡してしまって、
穴だけ埋めればいいように配慮してやるとか。

これなら必要十分だろう、達成できるだろう、という課題にしてやる、

与える仕事や作業を、周囲が「選ぶ」必要がある。



☆☆「チェックリスト、TODOリストを作ってやる」☆☆

準備とか相当アレなんで、
用具のリストなどを作ってやってください。

TODOリストを作って「今日ねるまでにやること」を
流れが分かるように、一覧と手順を示してやってください。


優先順位を考えてやらせる、
今日やるべき課題を選ぶ、のは、最初から
相当の期間、恐らく親の仕事になってきます。

経験つませて、ある程度リストがあれば
毎日をこなせるようになったら、
やるべきことを増やしてみたり、
自分でリストを作らせて(失敗させて)フォローして、
いずれの自立につなげましょう。




☆☆「読みやすい文字の大きさ」を考える☆☆

目で追うのが苦手だよ、多分。
あまりに細かい文字だから
読み間違いや写し間違いをやらかす。

膨大な量だから
読み間違いや写し間違いをやらかす。

だったら、文字量を減らしてやれば良い。
大きくて見やすい活字にかえてやればいい。
段落ごとに内容ごとに区切ってやればよい。

年齢相応ではない、と言う結果が出ているわけですから、
低学年の教科書の文字の大きさを参考に
文字の大きさをあわせたり、コピーなどでは拡大機能を使う。
または高齢者用の大きな文字の本を活用する、
などなどして、
負担が少ない方法を選んでやれば良い。
その方法で解答して100点に近づけるなら、
みんなと使う道具が違うだけで、ルートが違うだけ。
目標は達成。

文庫本の細かい文字で読もうが
でか文字の本で読もうが、
書かれている内容は一緒でござるよ?



ちなみに2号ちゃんは

処理速度にはまったく問題がないのであるが、
どうも漢字の、線が1本多いとか少ないとか
そういうポカをやりがちなので、

いったん写し間違えた漢字は、その時点で、
ワタクシが裏が白い紙に大きく書きます。
その際、口頭での説明を付けつつ、です。
「まず、さんずい。横線3本、突き抜けてはねて、
 ×にして、上すみっこに点」

はい、「浅」の字の解説でした。最初横線2本で間違えてた。
でっかい文字、横にお手本、口頭でも説明、意外と効きます。

「その子に合った補助」ってことね。
知能テスト結果ではそういう配慮いらないはずなんだけど、
どうもミスが多いから、似た困り感に有効な手立てなら
使ってみるとぴったりハマることがある。

あ、さらっと書いたけど「手本」『見本』『例』をおく、のも
かなり有効な補助ね。





☆☆「文具」「道具」を工夫☆☆

道具でかなり左右される場合があるよ。

個人的には
「処理速度が遅い」もしくは「不器用」な子どもに、
軸がまるいエンピツつかわせている親って
何考えてるんだろ、とさえ思う。

あれツルツルしてて掴みにくい、手が疲れる。
六角エンピツ、ベストは三角エンピツもしくは
握りやすいようにグリップ付けて太軸だと思う。

短すぎる鉛筆も書きにくい。

左利きの子にはもう左利きの文具用意してください。
三角定規とかハサミ、超使いにくそうにしているよ、
使いづらい道具だと、手元が定まらなくて、
ますます書くのが、課題の仕上げが、遅くなる。

100均の文具も侮れない反面、
比較的お高い文具には
値段が高いだけの理由や工夫があるんだな、と
その使い勝手のよさに感動すると思うんだけども、

よい道具、人体工学に基づいた設計の道具、
使いやすい、良い道具を使えば、
多少「速度」がカバーされ、速くなる場合があります。

うちは、今あるかわかんないけど、小学校
低学年まで、クレヨンやクレパスより
ベビーコロールという商品が重宝でした。
普通にクレヨンだとばっきばきに折るんだよ、
力強すぎ。クーピーは犠牲になったのだ・・・。
力の入れ加減が分からず、上手に出来なかったらしい。

いわゆるユニバーサルデザインのもの、
乳幼児用だったり高齢者用だったりするものに、
結構いい道具があります。

家で使うなら誰かに見せるわけじゃ無し、
通販でこっそり買うことも出来るし、
そういうものをそろえてやるのもアリだと思う。

この手の情報は実は「受験雑誌」にもあったりする。
合格した先輩のオススメ文具、って感じで。
 #書く量が尋常じゃないので、やっぱり使いやすい
  文具っていうのは、受験生には欲しいアイテムなのだ

三角エンピツにきりかえてから、
2号の計算ドリルのスピード1分縮まりました。
1号は、ガリガリ勉強やっていたころは「シャーペンだと
手が疲れる」とエンピツ一辺倒でした。

道具ってかなり大事。



☆☆「整理整頓」「管理」は色分けで☆☆


ぱっとみて分かる、って立派な補助。
最近、フランス人よろしく、
色別収納を家庭で取り入れてみよう的な流れも
あるので、参考にしてみてください~。

フランス人のセンスがこい。


また、

☆☆「スピードや正確性が要求されない、もしくは少ない遊び」をする☆☆

娯楽でいらいらしたり
哀しくなったりするんじゃ本末転倒だと思うの。

多分、トランプのスピードとか相当アレだろうと思う。
ゲームでもシューティング系とか格闘系の
ボタン操作が煩雑なものはアレで、
どっちかっつーと、ロールプレイング向きだと思う。

趣味や遊びを考えたとき、
スピードが要求される、ってものは避けて、
まったりで長考が許されるものがベストかと。



*****

で、逆に強みだった場合。

事務処理、全然いけまっせ。
机でする作業、いわゆる
デスクワークが苦痛じゃないタイプでしょう。

ノートも恐らく相当きれいに書けると思う。
板書でこまることもないでしょう、

処理速度が速い子が、板書で
「先生、まって消さないで~、書いてない!」って
場合は、余程です、クラスの大半かけていません。

スピードや手先の器用さを売りに出来るかも。

音読や計算も速めです。
毎日の宿題になりがちな、音読や計算ドリルで
問題がなく、さっといけるタイプだと思います。



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WISCの結果で出来る支援を考える ⑥注意記憶、ワーキングメモリ

「注意記憶、
ワーキングメモリー(WM)が強いか弱いか」

*****

ここで分かることって、
「注意欠陥があるかどうか、
ぶっちゃけ、スットコドッコイなのか」
「お魚くわえたドラ猫を裸足で追いかける」を通り越して
なにがどうしてそうなった、で
「お魚くわえたサザ*さん」になってないか、だと
私は把握している。

ココが弱いと、なんていうか、
残念感がものすごいし、
ヒトとして、あてにならない。キツイ言い方だけど。
頼めないんだよ、なんか。

お願いしたはずのことが、豪快にスルーされている。

ひどいときは、お願いそのものがなかったことになっている。


一緒に生活していて
「うわあ、こいつは何なんだろう」とどうしても思ってしまう。

最初は腹も立てるんだけど、
  #お願いしたことや頼んだ仕事がちゃんと 
    終わっていないため、大いに弊害や実害があるため。
そのうち、疑問に変わってくる。
だって、散々、本人も後始末に走ったり実害うけたり
こちらもフォローに走りまくって、
それを「あの、ごめんね?」って心底すまなそうにしているので、

ああ悪気はないんだ、本当に覚えてなかったんだなあ、
ウッカリ忘れちゃったんだなあ、と分かる。

だから「うん、いいよ」ってこちらが折れるんだけど、

また同じように忘れてくれる。

腹立ちが終わった後は、
大丈夫か、この子、って純粋に疑問に感じる。

なんで、どうして、ここまで「忘れちゃう」んだろうって。

****
ココで使う数値は

WISC3だったら「算数」「数唱」、
WISC4だったら「数唱」「語音整列」「算数」です。

ココの平均値を出してください。

例えば

(数値はまったくフィクションで1号2号のそれじゃありません)

WISC3で算数8数唱9だったら、平均値8,5。

WISC4で数唱10語音整列14算数9だったら、
平均値11ね。


10で普通、年齢相応。

それ以下だったり、
10でも他が16なんだよとかで差が3以上ある場合、
「弱み」と思っていていいと思う。

他の能力と比べたら劣る、と言う感じで。

*****

耳からの丸暗記ができるか、

耳から得た情報の利用ができるか、なんだよな。

*****

注意記憶・WMが弱い、場合



☆☆人生が空耳アワー☆☆

聞き間違い、超多い。

なんでそう聞き取るかね、という笑い話に出来る
ネタに事欠かないはず。


最初は、言葉の力がないから、聞き取ったことを
知っている言葉に置き換える、と言う脳の作業で
問題があるのかと思っていたけど、

単純に聞き間違いと分かる。

指示内容を紙に書き出してやったり、
ゆっくり聞き取り易いように言い直すと、

「ああ、はいはい!了解、うふふ、変な風に
聞こえちゃった☆」ってなって、
ちゃんと意味が通じているので、

言葉や脳の問題じゃなくて耳の問題なのかと
耳鼻科に連れて行くと、各種検査で問題なく、
ピンセットで耳掃除されて終わるの巻。ぐふう。
「あのね、耳すっきりした!すっごいの取れた、
見せてもらった!耳がよく聞こえる気がする」、
そう、よかったねー、これでもう、しばらくは
聞き間違えないね~、と思った1時間後には
もう早速、ききまつがいしてくれるので泣けてくる。

体に異常がないのなら、
「なんというソラミミ・・・」で流すしかない。

ソラミミで済ませちゃいけない
重大事項だったら、紙に書いてやればいい。


ソラミミすぎて周囲の空気が微妙に変わってしまったら、
「あ、ごめん、で、何て?もう一回」って
ほんのり謝罪と笑い話に無理やり持っていけ、と指導中。

ただし「あいべっぐゆあぱーどん?」も3回目はさすがに
相手がぶち切れるので、確認の質問は1度のみ、といっている。

「ん?忘れそうだから、悪いけど書いてくれる?」って
もうメモとペン相手に渡しちゃうのも手。
一瞬相手は固まるかも知れんけど、多分、今までのかかわりで
ソラミミっぷりや度を越すウッカリには気がついていると思うので、
「えー、字きたないんだけどなあ(苦笑」と言いながらも
お願いすれば9割がた、書いてくれる。
残り1割の馬鹿にする人、どうしても書かない人ってのは、
多分一生、付き合う上で妥協点が
見つからない相手なので、
あまり仲良くなろうと頑張らなくていいと思う。


☆☆お前の頭は帽子の台かとマジで小一時間、☆☆

すぐ忘れる。
すっごいトリアタマ。

さっきお願いしたこと、もう忘れて他のことしている、
もしくはぼーっとしている。


チュウニこじらせまくって「昨日のこと?
遠すぎて覚えてないね・・・」がマジで素。

対策としては「お前は今やれ、お前の中に
すぐやる課を作れ、あとで、じゃなくて、言われたら
立ってはじめる!!」と持っていくのがよいかと。

ただし、立って、そこで「で、私、何すればいいんだっけ?」って
   #指示を出してからこの間、わずか5秒である。
また素で返ってくるから、そのときは2度でも3度でも
「だから!宿題でしょ!ドリル!」って答えるか、
もうTODOリスト紙に書いて作って、みせてやってください。


☆☆あなた、どちらさまでしたっけ?☆☆

人の顔と名前が一致しない。
てゆーか、名前を覚えてない。

いるでしょ、学校にも会社にもそういう人。

はい、私もそうです。

正直な話をすると、ワタクシ、高校に入学して約1ヵ月後、
駅前で、制服女子に「まみちゃん!」って
声をかけられました。どうみても同世代です。
相手は私の名前を知っています。

「高校違っちゃってから、全然会わなかったよね、元気?
 わあ!制服可愛い~。いいなー、うちの制服、こんなんだよ、
 あんまり可愛くないじゃん?(べらべらべら」

すっごい親しげ。多分同級生です。30分は話した。

で、

誰?・・・だった。マジで。

その子の着ていた制服の特徴と
髪の長さとメガネしてた、って付け加えて、
あとで仲良しとか彼氏に
「でもね、誰だったか分からない」って話したら

「そのヒントじゃオレも誰か分かりませんよ・・・」
「卒業してから2ヶ月で忘れちゃうって・・・」って
ものっすごい苦笑いされた。

ひとのことが覚えられない、ってのは、

「家族、友達、親友、仲良し(顔と名前一致、誕生日も覚えてる」か
「仲良しじゃないけどあったことがある、見たことある(名前なんだっけ」
「初対面、モブ、他人」くらいの区別しかなかった。

駄目じゃん(苦笑)。てか周囲が耐えてくれてたし(苦笑)

上に書いたように、
こそっと「ほら、**さんのオカアサンだよ」とか
「*年のとき同じクラスだった、**君」とか、
ちょっとした情報と名前教えてくれると、
こっそり個別対応してくれると、非常に助かる。

自分の「名前を覚えられない」特性のせいで
**さんや**君に不快な思いをさせないために。



☆☆集中力とぎれまくる☆☆

本当に注意力散漫、すぐほかの事に気をとられ、
ぼけーと妄想タイムに入ってしまったりする。

妄想タイムがなあ。心ここにあらず。トリップ中。

だからタイマーをお友達にする必要アリ。
アラーム機能やタイマー、リマインダーを上手く使おう。

コレやると決めたら、最後まで終わらせることを
自分に課さないと、まず終わらない。

すべてが中途半端になりがち。



☆☆促音拗音、濁音破裂音苦手☆☆

小さい、ゃ、ゅ、ょ、っ、あたり、それから
ぱぴぷぺぽ、がぎぐげご系の丸や転々が苦手。

聞き取れないし、それを書き出せない。

たぶん、書くとき(筆記テスト)に困る。
書き言葉と話し言葉って一致しないし。

テストで、この辺の間違いが出ても
無理やり得意にしようとしないほうがお互いストレス
なくていいかもしれない。



☆☆九九や公式がかなり怪しい☆☆

勉強面では計算も暗唱も暗算も苦手です。

恐らく九九でかなり苦労する。

場合によっては、九九表をおいて見ながら
テストに取り組んでも可、という
特別措置も必要かもしれない。

詩などの暗唱を宿題に出しても、
一所懸命やっているのにサボってないのに
一人だけ出来ない、って結果になりがちですね、
ホント覚えられない。


ただし、数唱が丸暗記、語音整列が応用を
推し量っています。ですんで、

丸暗記は出来るけど応用が出来ない、
丸暗記がまるで苦手だけど
(九九表などの適切な支援があれば)応用が利く、と

表出の仕方が違う場合も多々あると思われます。


ここらへんが「子どもの様子を見て、その子どもに
ぴったり合う適切な支援をこころがけよう」に
つながるんだと思う。
丸暗記できる子に九九表はいらんし、
覚えていることを生かすことが出来るからと
放置していたら、誰でもすぐ覚えるようなつまんないことを
まったく暗記できずに、かなり戸惑って困っていたりするし。


☆☆説明や指示は簡潔に、個別対応を☆☆

だって覚えられないんだもん。
くどくど言われても5秒前があやふいもん。

説明や指示はシンプルに。

以前書いたけど、全体説明のあと、
ポイントが拾えているか確認の個別対応を。

☆☆紙(視覚支援)を味方に☆☆

メモ活用。

視覚資料活用して。
本当に耳からの情報がザル。

覚えるべきことはメモ。

メモが習慣化するように応援を、
「覚えておくと得するよ」とお得感を前面に
出してメモを取ることのすばらしさをとき、

実際に「メモとってて良かった!」って思わせる
成功体験を積み重ねて、習慣化。

絵、図、モデルを活用。
とにかく、耳より目から情報を入れてやってください。

一方、言語性が高ければ、意味づけして暗記させる、が
結構有効かも知れん。

☆☆「ちゅうもーく!」と注意喚起☆☆

デキル先生は、コレやる。

どうしても聞き逃したりしてほしくない大切なこと、
重大事項は、あえて、「はい!こっちみて!」
「注目!!」と、最初にやってから、指導に入る。

注意力散漫だから、声がけで
「はっ」とわれに返してやってくださいまし。

注目させてから、話し始めてください~。


*********

逆に
注意記憶やワーキングメモリーが「強み」だったら、

耳からの暗記が得意だよ。
年号やら詩やらの暗唱では、
数回聞くを繰り返したら、いけちゃうタイプだろうね。

すっごい子だと1回聞いただけで
耳コピできちゃうし、内容把握。「え?だってさっき
一回聞いたじゃん」って素で返してくる。



「算数」が得意なら、長文の内容把握も得意ですし
理解もします、計算得意です。
計算ドリルをやらせれば、やらせた分だけ
正確性や速度が増していくタイプ。
これが得意なら、
お勉強でさほど苦労しないんじゃないかな。

計算が正確で、長文が読める、って
変なところで点落とさずにすむじゃん。


「数唱」が得意な人は、丸暗記や短期記憶オッケーなんで
「うわあ今メモが取れないけど、このポスターの
 電話番号覚えておきたいのに・・・」って思ったときに
「あのさ、コレちょっと覚えててくんない?」って
お願いしたら、もうホント、すっごい便利。

一通り終わって、退出してから、「さっきの電話番号
なんだっけね?」って聞いたら正確に返してくれる。
1号2号、ついでに旦那とも、この辺はすごい(苦笑。

一夜漬け大丈夫。・・・ただし本質理解はしていない、
と思う。うわあ、ひどい言い草のワタクシ。

よくある暗記術、「頭の中で、図を連想するとか語呂合わせ
作るとかしているの?」って聞いてみたけど
「はい?(なにそれ?」って答えだった。マジ丸暗記らしい。
すごいな。



WISCの結果で出来る支援を考える ⑤知覚推理もしくは知覚統合

「知覚推理もしくは知覚統合」が
弱いか強いかで出来る支援を考えるの巻。

繰り返しますが、平均値だしてくださいませ。

WISC3だったら
絵画完成、絵画配列、積み木模様、くみあわせ

WISC4だったら
積み木模様、絵の概念、行列推理、絵の完成

ここの平均値を出す。
10で普通。年齢相応に発達しています。

10より低い、あるいは他と比べて低ければ「弱み」
高ければ「強み」と判断してくださいまし。

ちなみに表には、最高で19最低で1とかありますが、
うちの子供が一番いってしまった数字は17で
最低数字はなんと2でした。
恐ろしい子たち・・・!
こんなに凸凹していたらそりゃ誤解もされるわ。

出来るところに注目されて、
ほんとに出来ないのに「出来るくせにやらない」ってね。
バランスが悪くて、
出来ないものはできないから「発達障碍」なのだ。



**

知覚推理もしくは知覚統合が低い場合

☆「まとめ?何それ美味しいの?」状態☆

ポイントを搾り出す、
多くの中から必要なものを選び取る、
取捨選択が苦手、
・・・っていうか、出来ない。

よって、箇条書きとかできない。
ノートまとめや話をまとめる、が非常に苦手。

ワタクシは、すでに「ノートは科目によるが
すべてを書かせず、穴埋め式」に親がする、などの
補助をしております。

といっても授業中までついてられないから、
時々ノートチェックして、あんまりだった場合、
一緒にまとめノートを作っている感じ。

この際、意識的に本人に書いてもらうのは5W1Hです。
よーするに、それがキモでポイントで
書くときも聞くときも話す時も必要な情報なんだよ、と
言い続けている、10年以上。

高校入学後は、ノートとりが大変っちゃー大変なんです。
けど、やたら参考書や問題集からの転用が増えた。
ココは使える!と思ったところだけを先生が印刷して
渡してくれる、ってのが高校で一気に増えた。
   #いや勿論、教員や教科によるかもしれないけどね?
そして大抵それは「ポイントまとめ」風味になっており、
先生が色々書いている中、ときどき空欄があって、
その空欄が、重要語句だったり大切な箇所で、
重要事項だけを直接記入する感じ、
残りはすでに書いてあって、読むだけになっている。
書く必要が無い。

穴埋め式を普通に高校でも利用しているんだよね。
なので、別に恥ずかしい補助では決して無いと思う。
情報量が多いほど、全部模写してる場合じゃないから、
本に直接マーカーひいちゃう人もいるくらいだしさ。

穴埋めしろと配られるプリントがあまりに多いので、
高校から1号は「リング式ノート」
あるいは『ルーズリーフ式』のよさに
目覚めた模様。「だってさ、ふつーのノートに
プリントはったら、すっごい分厚くなっちゃうじゃん」。

うちの場合、
これから結局どうするか決めるときやTODOリスト
作成のときは、もう親が書いています。
手帳を書くときも100パーセント任せず、
ちゃんと必要事項がかけているか見届けるし
 #プライベートは別、学校行事関連ね
場合によっては、代筆します、
頭の中で要所をまとめて書くというのが辛い模様なので。


☆「話す事、事実とあっているけど、長い」

今日あったことや困った出来事、嬉しかったことについて、
そりゃもう必死に話すだろうが、
どうもポイントがずれているっているか、
「そこ?そこが一番伝えたいところ??」とつぼが
イマイチ分からない話が多いし、とにかく長いし。

最初のさわり要らないよね?!無駄だよね?!
関連性が無くて、つかみにもなっていないよね?・・・っていう

冗長な話をしがち。まとまってない。

話を途中で切ってしまうと自信をなくすだろうからして、

聞きながらワタクシがうなづき、時にメモを取り、
ループに入ろうとする瞬間を逃さず、
「つまり、こういうことだよね?」とワタクシがまとめます。

順を追って、説明して整理を手伝っています。


☆相手の表情、場の空気は読めない☆

表情とか空気が読めないので、トラブル多いです。
言わなきゃいいこと言っちゃう、余計なことやっちゃう。

相手の気持ちが分からない、空気が読めない。

しかも話が長いことが多いので、
さらに誰かの神経を逆なでするので、トラブルに発展。

もう、ルールとして教えていたほうがいい。
使っちゃいけない言葉を教えて、
逆に使える言葉を教えておく、
どういう言い回しをするべきか、とか。
カワリバンコに話したり聞いたりするもので、
しゃべりっぱなしはイカンのよ、とか。

☆グラフの読み取りとか作成が無理☆

社会科や理科でめちゃくちゃ苦労するだろうなあ。
グラフ作りが苦手です。

書けといって出来ない場合は、
見本もしくは雛形書いてあげたほうがいいかもしれない。
仕上げだけ本人がする。

一時期グラフはほぼ親が書いていましたが、

やがて色ぬりを本人がするようになり、
色塗りだけでなく数値と項目を入れるようになり、
最終的に今は、自力でグラフかけるようになっています。

棒グラフが好き、
円グラフは丸を描くのと角度で分けるのが大変、
折れ線グラフは読み取りはラクだけど
書くときに定規を使うのが面倒くさい、とは2号の弁。

先生がOK出してくれるなら、グラフをノートに書き写す
ってのはパスして、コピーをノートに貼る、もあり。

で、グラフの読み取りはオトナも一緒にいたすか確認を。
このとき、自尊心を下げないように、
常に子どもに答えさせる(そして間違える)、じゃなくって、
あえて親が間違った答えをいって、
子どもが「えっ?違うよ??」って気がつくように
もっていくのも全然アリ。「・・・ああ、そうか、本当だ、よく
気がついたね、ありがとう!」って誉めてしまえ。

「なんだオトナでも間違えるんだ」
「自分の答えがあってた、嬉しいな」って思わせてしまえ。

万が一、鵜呑みにしてあえてのオトナの間違いに
気がつかないようだったら、しょーがない、「ん?あ!
オカアサン間違えちゃった」って、方向修正すればよし。

前後左右が非常に微妙。
  #グラフの読み取り同様、地図も多分アレな感じ

位置を示すときは、言葉でも説明して、目印を
付けてやって、理解を促すのが有効かと。


☆整理整頓なんかできるわけがない☆
自力で整頓とか無理ですから。ハウツーを教えてないのに
考えてやりなさい!とか無理なんです。
どれがポイントで何処におくべきか分からないんだから。

「もう、こうやって片付ける!これがルール!」と
示しちゃったほうが多分、親もストレスたまらない。

持ち物には、記名だけじゃなくて、
目印や色づけが有効かと。
全体の中から必要なものを探すのが苦手だし、
分類も苦手です。

整理整頓の仕方も、漠然と壁に「整理整頓」って
漢字で書いた目標を張り出して精神に訴えるとかじゃなく、
棚に色やしるしを付けるとか、私物に分類したしるしを
つけるとかして、視覚的に「青のしるしはここに、
赤のしるしのものはこっち」と分かるように支援する。

物は必要最低限で。
少ないほうが管理がラクですよ、マジで。
物質的な豊かさが、キチンと暮らしていくための弊害に
なるのなら、
余剰を取って混乱する毎日が予想されるなら、
落ち着く、探し易い、
必要量だけの毎日をとったほうがいいと思います。

幼稚園や保育園でやってくれる「自分のマーク」
多少年齢が上がっても全然有効です。
うちは、篆刻はんこのオーダーやってる作家さんに
「大人が持っても恥ずかしくない」はんこを
作ってもらって、それ、私物にぽんぽん。

最近は、耐水性のインク、布用インクもありますんで、
ひとつはんこ作っておくとラクかもしれない。
勿論パソコンでマークつきで
ネームシール作ってもいいんだよー。

とにかく「自分のだ!」と分かる、文字以外の目印を、
色やデザインで。


☆具体例が有効☆

具体的に見せたほうが早い。


☆言葉の力を借りる☆
ぱっと見て(視覚で)判別、区別、が難しいので、
ルールや指示を出すときに
言葉の力を借りる。言葉でも説明。

言語化して説明してやると理解が早い場合が多い。

暗記も意味づけしてやるといいよー。
端に覚えろ!というよりは「ごんべんは、言葉に
関係する漢字」って説明付けて暗記させる。

図形の特徴も言葉でまとめる。
「これが正三角形」と図を見せておしまい、

じゃなくって、図の辺や角を指しながら、
「3つの辺の長さが等しい、3つの角の大きさが等しい・・・」って
言語でも説明する。


☆視野が狭い☆
全体を見渡すのが苦手、分類が苦手、なんですから、
多分、部分的にしかものを見ていません。

これ物理的にも心理的にもアレだと思います。

よって、

勉強などのときは、
あまりに部分しか見ていないと判断したら、
全体に注目するように促したほうがいいし、

心理的には多角的なものの考え方、
正反対の考えも世の中には存在することなど
おいおい話しておいたほうが、
人生で行き詰らないと思う。

**********

高い場合は、今まで書いてきたことの逆です、

区別とか分別とか得意だよ。
空間認知OK、よって整理整頓も出来るはず。

図やグラフや地図の読み取りも出来ます。
いわゆるリテラシーが高い子ども、応用力のある
子ども、ってことになると思います。

色々ある中から、必要なものを取り出して、
新しくまとめることが出来るお子さんです。

推理する力、推測する力もある。

関係性を読み取る、察することもできる。

この辺を活かしてやればいいんだとおもいます。




WISCの結果で出来る支援を考える ④言語理解

さて本日はWISCの結果の
「言語理解」に注目。
具体的に、なるべく分かり易く、がワタクシの目標、
指差し確認、出発進行!

****
言語理解に含まれる下位検査項目は、

WISC3なら
知識、類似、単語、理解

WISC4なら
類似、単語、理解、(知識、語の推理)

ココの結果の平均値を出してください。
平均値の出し方は前回前々回参照で。

ちなみにですね、4の括弧でくくった項目は、
テスト中の子どもの様子や
実際にかかる時間、学年などでやるかやらないか

判断していると思われる「やらなくてもいい項目」、
カッコ内の検査については、省略されていて
空白の子どもも居ると思います。
 #空白の場合受けてません





一般的にフツーに発達している子どもの値が10です。
10が平均です。



というわけで10以上あるならふつーに

言葉の力があるので、
口頭による指示が通るとみなしていい。
 #ただし、例え健常児でも同時にいくつも指示を出したら
  混乱したり「やってられるか!」と不機嫌になったりする。
  年令相応ってどれくらいまでいける?って分かった上で
  接してくださいませ、本当に。
  
10ない場合は、
要対応、それなりに工夫が必要、ってことになる。

******

【言語理解が10以下、
 あるいは10あったとしても
 他の項目と差がありすぎて弱みだと分かった場合】



音読がたとえ出来ていても
恐らく内容が分かっていないと思われる。
本当の意味が分かっているか、常に
確認しておいたほうがいい。



作文や文章題は、何を求められていて
自分が何を書けばいいのか、
さっぱり分からず、ちんぷんかんぷんのはず。

実際、まったく文章をかけなかったり、
問題に対しては答えを一応
書くんだけど「それはきいてないよ」ってことを
答えとして出すと思う。

例えば、
文章題なら「重さは?」と聞いているのに「6こ」と
こたえちゃったり、
作文ならテーマが「うれしかったこと」なのに、
自分がどれだけ宿題に苦労しているのか延々かいて、
結論が「でも、最後まで出来たし、
先生が誉めてくれたのでうれしかったです」じゃなくて
「宿題を減らしてください」とか。うれしかったことは
どこいった。主題を忘れた、何が言いたいのか
分からない文章が出来上がるか、書けずに全くの真っ白。


時間と言う概念が存在しない。
時間と言う概念が存在しない
・・・だと?
  #たいせつなことなので2回言いました

あれ何これ、どんなチュウニビョウ?と思ってしまうが、
恐らく、子どもを見ていると、
急ぐべき場面でぼーっとしていたり、
締め切り前に間に合わないのに別のことを始めたり、と
思い当たる節がある保護者は多いんじゃなかろうか。

言葉から5W1Hをとらえられない故のトラブル多発。

会話に入れない。

よって集団から浮きやすい、外れやすい。



ここで「類似」が他より高いとか10以上あれば
視覚資料がかなり有効な子どもです、絵や図があったほうが
視覚資料や目で分かるヒントがあったほうが、
理解が早い。

ただし、裏を返すと、「言葉ではなく、絵に惑わされる」子、
みために惑わされやすいってことでもある(爆。
見たままを信じるので、厄介な瞬間もあると思う。

***

そこで、言語理解が弱かった子どもに
どういう支援が必要か考えてみる


☆個別対応すべき☆

全体にむけた、言葉を使っての説明では
おそらく概要すらつかめないので、
ポイントだけを個別に示すことが必要。
ぶっちゃけ、普通級の普通の授業とか大変だと思われる。

このとき、補助でも、それでも口頭のみで指示せざるを
得ない状況だった場合はホント簡潔に。

例えば遠足での場面。
午後のスケジュールについて全体へ話をしている時間。

補助する人間は「で、何時何分に
戻ってくるか分かった?」と聞いて、
ポイントひとつだけでたずねる。この場合時間しか聞かない。

子どもが「2時10分までに、トイレも済ませて
戻ってくる。それまでは遊んでていい」なんて答えるなら大丈夫。

下手したら分かってないよ、

だから
遠足のとき、自由行動のあと行方不明になるんだよ。
あるいは『ゴメン~』じゃすまないレベルで戻ってこない。

よって、答えられないようなら、結論だけ、

「2時10分に集合」
「君は2時になったらトイレに行きます。
 トイレが終わったら、ココに戻っておいで。」と

その子に伝わる言葉で、実現可能な方法を具体的に
伝えてやってください。


☆視覚資料が有効☆

もうメモ渡せ。口頭指示じゃ伝わらない。
クチで「2時10分集合」っていうだけじゃなくて、メモに時刻を。

他の子は、全体指示で耳から聞いて、ちゃんと分かるし
覚えてられるけど、それが出来ないんだから、

2時10分集合、って復唱確認なり指差し確認なり
メモ渡すなり、手の甲に書くなり(コレ本人や保護者からの申し出が
ないならやるべきじゃない。目立つし)、してしまえ。


☆事前提示必須☆

ルールやマナー、モデルとなる理想の姿は、
書いて確認、あるいは描いて確認。

もしくはロールプレイングで「体験させる」。

言葉をきくという耳からだけのじゃない、
触れたり書いたりで手を動かし耳を動かし
口を動かし、五感総動員で頭に入れる工夫を。

「昔々、あるところに太郎君が居て、太郎君は
 とっても乱暴だったので・・・」と口頭でどんだけ、

道徳的な話を聞かせて社会性云々と思って
話して聞かせても思いっきりザル。
聞いてない、ってか、聞いても理解できない。


言葉の耳からの指導より、絵とか写真とかスライドとか
がんがんつかって、口頭じゃないアプローチを
考えたほうが多分通じる。


経験と結びつける、っていうあとからの提示もあり。
何か苦い経験や嫌な思いをしたのなら、
次からそうならないようにどうしたらいいのか、
まっすぐ振り返って(人格は否定せず)
「こうすればよかったと思う」「こういう手があった」を
書いて、あるいは、描いて確認。


☆とにかく簡潔に☆

ポイントだけで。
尾ひれ付けなくていい、補足情報もイラネ。

ぶっちゃけ尾ひれや補足情報は聞いてない。
さいごのほうは聞いてません、・・・と、1号が言ってましたよ。

無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!
・・・1号はどんだけDIOさまなんだよ。

☆文章を絵に☆

教科書が読めたとしても、理解してない可能性が高い。
 #スラスラ読む力と内容を把握する力は別

だから、呼んだ本や文章は、棒人間でいいから、実際に
絵にしてみて、理解を助けてやって。

あるいは絵本や図鑑を大いに利用して。

年齢は関係ないぞ。もう小学生だから絵本は必要ないよね!
じゃなくて、言語理解が低いなら、必要な補助。

例えば昔の道具の学習などで「釜ってなに?」ってきたら、
もう絵本や資料集から、
「これ。これが釜。特にご飯を炊くのに使う。他の料理もできる」って
見せちゃって、説明するほうが全然早い。

wikiになって、口頭で、「釜(かま)は、熱を材料、
食品に加えるための器具である・・・」とか言葉でいっても
なるほど、わからん、だよ。(※引用しました)。

中学生になっても高校生になっても。ホント同じ。

「***って、何?」って聞かれたら、もう実物か写真みせれ。
幸い、画像検索かければ、大抵の画像はネットで拾える。


☆キーワードに注目させる☆

・・・ってゆってもさー、
一生補助できるわけじゃないからさー、

ポイントを掴む練習はさせないといけないのよさー、

本人が損しないように、人に迷惑かけすぎないように、
人から排除されることが極力ないように、ね。
 #同じ質問を何度もしてくる、何度説明しても
  分かってくれない、では、特にプライベートなら
  相手がこちらからのお付き合いを自粛する理由に出来ると思う。


・・・というわけで、心理的に余裕がありそうだな、と思ったら、
その機会を逃さず、教える時間にします。

口頭での会話で、きちんとキーワードが拾えているかどうか
たずねてしまいます、日常生活で練習を。

意識的に自分で情報収集をするよう促しておきましょう。

とりあえず、うちはむしろ1号のほうがザル。
高校生ですが、
「で、結局、何時にどこにいくの?」と
5W1Hを外しちゃ駄目だと未だに指導中。


☆文章題は絵、作文は構築メモ☆

文章題は学年が上がるにつれ、複雑化していくので
   #もちろんわざと、複雑化してます。
    健常児でも、長い場合や難解な場合、
    内容を段落などのまとまりごとに分解して、
    まず小さな塊の理解をすすめて、
    次に、さっきの内容を使って、
    最終的に求められている答えやまとめにたどり着く、
    という過程を踏んでいく。
    コレは数学でも同じで、応えにたどり着くまで
    ステップを踏む(だから途中式を書けといわれる)。
    まあ、途中、計算で楽できるような
    解き方があった場合は多少操作すると思うが、
    どれだけ問題を分解して、解けるようにして、崩していくか、が
    数学だ。しかも、解にたどり着くまでのルートは
    いくつかあるけど、答えまでの最短ルートを探すのが
    答えまでのいくつものルート(別解)を探すのが数学だと思う。

出来る補助として、その、分解作業を手伝います。
まず、ここ解いて、これにいって、最終的にこう。
と、解答までの流れに乗れるように、図示。
勉強に限らず、対人関係のハウツーでも。


直線引いて、数値入れていって、最終的に
求めたいことは、小学生はまだエックス使えないから
●なり■なりにして、図に示す。


作文は、脱線が激しくなる(なにが言いたいのか分からない
長文になる)、もしくは何を書いたらいいのか
本人わかってない(白紙で提出)とおもいますので、

作文を書くための、流れのメモ、一緒に作って
やってくださいませ。コレは出来るようになるまで。
①結論(いいたいこと)を最初にあげる
②例いち ③例2 ④まとめ(再び、いいたいこと)
①②③④に何を盛り込むか、メモします。
たとえば
①私は犬が好きです
②犬を飼っています、はじめてあったときのこと
  目があったらしっぽをふった。毎日ペットショップに通った。
  買ってもいいといわれてすごく嬉しかった。
  こころのなかがあたたかくなった。
③一緒に暮らしてかわいいなとおもったところ
  私が学校でいやなことがあって泣いていたら
  顔を舐めてずっと一緒にいてくれた。
  寝るときはいつも同じふとんでねている。
  私が学校から帰ってくるといつもしっぽをぶんぶんふる。
④だから私は犬が好きです
・・・みたいな。流れを書く、なにを書くべきか
破綻しないようにメモを作り、それにあわせて文章を書く。

現在、高校生の1号でも、メモ作るように促し、
メモの段階で破綻していないかチェックしてます。
大学受験を控えた今、小論で詳しいメモをやる時間はありませんが、
破綻だけはしないように、与えられた余白をキチンと
使いこなして文章に臨むように、現在は内容と時間の訓練中。

また2号にも、メモつくりから、手伝いをしています。

学校の課題は、まだ「練習」です。
イチから十までできないのであれば、
3まで手伝って、4からあとはやってもらう、
10まで出来たとき、間違いは指摘し、出来ていれば
誉めて認める、というスタンスもアリなんです。

本番(入試や入社試験など)で、自力で出来るように
なってればいいんです、手伝うところは手伝って、
ハウツーをしっかり教え、中身も伴うようにやっていく。

ちなみにワタクシ、わりかし作文や感想文の類が
学校で選ばれがち学生時代でして、
「**に載せるから、清書しろ」とか
「**コンテストに応募するから、この用紙に書き直せ」とか
いわれがち人生でしたが、

その際、当然、
国語の先生から駄目だし食らって、こう直せと指示されたり、
他のいい回し考えろと一部書き直し命じられたりしています。

作文が出来る子ちゃんだったと思うんですが、それでも
オトナが推敲を手伝っていた、ということです。

言語理解が低い、と言う結果が出ているなら。
作文が得意よりの子どもにも
実はアドバイザーがつくんだから、

アドバイスしちゃっていいじゃんよ。ズルじゃない。
学校の課題や授業での内容は訓練の場でもあるのだから。

最終的には、全部自力でできればいいのです。

最終的って何、っていうのは、
それは提出物とか受験(小論文)とか入社試験で
履歴書に沿える志望動機とかそんなの。

本番でフリーズしないように、今は訓練として、手伝う。



*****



じゃあ、逆に、言語理解が高かった場合
10以上あった場合の親の態度やサポートは?

コレは、その特性を逆利用してやりゃいい。

言葉での説明が有効なタイプなの。

さっきのwiki、むしろやってやってください。
口頭で説明して、視覚的に手がかりを得て、
十分すぎるくらい理解が出来る子。


で、絵や写真や図などを軸に考える
言葉に頼らない場面だったら、
逆に、言葉で確認を取っておくとよりいいかも。

もし誤解していた場合、思い込みしていた場合、
みために惑わされていた場合、
言葉での説明をプラスされることで、
真意を理解して、間違いを防げるから。

「単語」「理解」が高めだった場合、
言葉を使った説明がかなり得意なはず。
考えを述べたり、説明したり、抽象的なイメージを
言葉で表現してみたり、そういうことが出来るお子さんです。

逆に、人前で説明がうまく出来ない子、苦手な子は、
ココが低いんじゃないかな。自分の気持ちが
うまく言語化できなかったり、ぴったり来る言葉を
探せなかったり。

あと、言語理解が高いなら基本的に
「読書が苦じゃない」でしょうね。

自閉の特性を持っている場合、
一人で平気、じゃなくて、一人の時間もないと
ちょっとしんどい、が本音だと思うので、
趣味が読書、って選択肢はアリです。

興味がありそうな本、どんどん出してやれば、
居間にぽんと置いておけば、いわれなくても勝手に読んで、
それこそスポンジ状態で理解吸収じゃなかろうか。


ちなみに、具体的な数字はあげませんが、
1号はココが微妙に低めで2号は逆に高い。
で、読書量や何を読んでいるのか、比較してみますと

1号は仕方なく読む、が殆どのパターンで、毎日本を
読んでいるわけではない。多分、本キライ。
自発的に読むのは、自分が興味があるスポーツの本、
まんが、ライトノベル・・・に限られている(爆。


しかし、2号は、伝記、歴史、理科の何故なに系の本、
雑誌の連載小説、絵本、カードゲームの図録、
ガンプラの図録(自閉症はカタログ系大好き)、
子供向け学年別に編集された学年相応の
ありがちなアンソロジー的読み物、地図、まんが・・・、

などなど、内容がわりとバラエティに富んでいる上に
本を開かない日はない。わりかし本を開いている。
ひどいときは一日数冊ペースで学年相応、あるいは
それ以上の難度と思われる本を、平気で読む。

てゆーか読んだ本放置するな、片付けろ、。

というわけで、

ワタクシ、
言語理解が低めの1号には

「指示は簡潔、ポイントだけ。
重要事項は書く(視覚資料)必須、
あまりながながお説教しない、
小論文で煮詰まっている様子なら手伝う、

得意よりの2号には
指差し及び復唱確認遂行、
図に対しては言葉でも説明をする、
聞かれたらすぐ口頭で疑問にこたえて知識にかえる、
図を検索して見せられるものは見せる、
図には必ず言葉で説明を加え説明してもらい
本当に理解しているか言葉で確認、

を心がけております。

WISCの結果で出来る支援を考える ③下位検査で推し量っていること

WISCのその③、

今日は、

下位検査それぞれの項目で検査している、
「この検査はこういう能力を推し量るために
実施してるよ」ってあたりの話。

****

最初に検査結果の紙を渡されたとき、
ほほぅ・・・、なるほどわからん、だった。



そこに書かれていたのは、
知識、類似、単語、理解、算数、数唱、語音配列、
絵画完成、絵画配列、積み木模様、組み合わせ、
絵の概念、行列推理、符号、記号探し、迷路。
っていう単語とうちの子の数値。

知らない言葉はない。
言葉として知らない、意味が分からない単語がない。

類似ってあれだべ?似ているってことだべ?
記号さがしって、つまり記号を探すんだべ?
絵画ってよーするに絵とか写真とか画像ですよね、

多分。

・・・と、言葉の意味は分かるんだよ。
なのに、本当の、WISCでの意味は知らない。

言葉は分かるのに、

どういう検査をどういう目的でして、
結果、うちの子供がどういうことが得意で
どういうことが得意ではないのか、が
これらの言葉と数値の羅列では
理解できなかったのだ。紙をひとめ見たときは。

そして、子どものテスト結果を踏まえ、
検査中の様子と数値で分かったことを口頭で解説時間を30分
いただいたが、30分があっという間で、結局、

その30分ですべてを把握することが出来なかった。

ただ、一番のキモである
「わが子はだからどうなんだ、私はどうしたらいいんだ」
だけは押さえるように、集中力全開で
メモしまくっていた30分だった。

その後、ワタクシ、メモを手に
結局専門書に手を出すことになる。
講習会があると知ると出席するようになる。

そして元を取らないのは悔しいので、自習してから行く。

学習が進んで、
結論は30分で出来る話じゃない!(苦笑)だった。
その後の、学習や自習により、「あ、こういう数値が
出ていたから、こういうグラフになるから、
このメモのアドバイスになったのか」とあとから納得する。

こなれた専門家が、分析結果をもとに、その子の特性を考えた
子育てのポイントだけを30分で話すのは、ギリ可能。

でも用語解説も、と思ったら、30分じゃ絶対無理。

ブログで1日でWISCのすべてをやるのも無理。
だから分割してる。




実際に、テスト問題も目にして知っていますが、
ココで詳しいテスト内容はさらしません。
個人的には、晒しちゃっているオトウサンオカアサンには
いますぐそのツブヤキやらブログやら消去しろ、と思う。

著作権に触れるから、

これからテストをやろうとする人間もしくは
テストをやる人間の支え手にとって、
事前提示となってしまい、答えをあらかじめ教えて
どう答えるか考えておける真似になってしまい、

本当の、正しい結果が導き出せなくなるから。

IQ130以上でも
50人に1人の割合で居る。
ぶっちゃけ世の中に沢山いるよ、そのレベル。

130だろうか120だろうが、たいしたそれじゃない。
天才だとかギフテットだとかってキーワード検索で
救いを求めてこのブログに来ている人、
できれば、高いIQに救いを求めないほうがいい。

きついこと書くよ、
そもそも、一般人って余程機会に恵まれないと
IQが分かるようなテストを人生で1度も受けないもんだからね?

発達に関するテストを受けるよう促されている時点で、
親や本人は分かってなくても、
すでに集団生活で相当の困り感を見せている、ってこと

自分の子どものIQを知っているとか
知る機会を持つように促されたって、それはつまり、
今この時点で社会的な課題がある、ってことだからね。

うちのこIQ130で天才なのに、どうして園や学校で
評価してくれないの、うまくいかないの?
受け入れてくれない世の中が悪い!!
・・・だけじゃないからね。

磨かない原石はただの石ころでござる。
もしかすると、どんな子供でも、最初は石ころだ、
大きさも材質も形もさまざまな。
そしてIQが高くても、発達障碍であるということは、
その磨き方や活かし方、どこをやや削って
どこをそのままにしておくか、何処を時間に任せるか、
にかなりのコツが必要なんだよ、多分。

IQ130ある発達障碍児はたくさんいるけれど、
その子どもたちすべてが、実力を発揮して、
世の中に必要とされ、
誰より本人が「有用感(人に必要とされている実感)」
「しあわせ感(生きててうれしいって言う実感)」を
もって大人になっているかっていったら、

それが相当
難しいんじゃないかと拝察するんですよ。

健常者の『成功者』がごく一部であり、ほとんどが
『一介の庶民』『一般人』で終わるように、
発達障碍を持ちながら『成功』するひとたちは
一握りで、あとは、『一般のなかで何とか生きている』とか
『一般のなかで苦労している』が、どうしても殆どになるのだと思う。

だからこそ、気がつき次第、困り感にあわせて、
すぐに療育、すぐに環境を整える、
すぐに出来る介入を、なんだよね。

うまく磨いたら、環境に恵まれれば、
とんでもない結果を出せる可能性があるのも確か。

だから、IQの高い低いで一喜一憂するんじゃなくて、
それを踏まえたうえで、どう接していくか、どう導いていくか、
だと思ってる。

数値に一喜一憂じゃなくて、出てきた結果をちゃんと
受け止めて、これからのことを考えるべき。

よって、事前提示となってしまうので
私は「こう言う問題が出るよ!」なんてやりません。

ここで書くのは、どんな問題がでるのか、じゃなくて、
どういう意図を持って、どういう能力を推し量りたくて
テストをしているのか、
下位検査の項目のそれぞれの測定能力。

******

言語理解に含まれるもの

『知識』
一般的な事実、常識っていわれるようなこと、
いわゆる暗黙の了解についても、
どれくらい知識があるか。

『類似』
論理的にものを考えられるかどうか。

「知識」「類似」って、
学習や経験で上がっていくもの、だと思う。

『単語』
言語的にどれくらいの水準にいるか。
単語の知識があるか。語彙力。
言葉の力がでどれくらいあるか。

『理解』
実際に持っている知識を表現できるか。
本当に、その言葉の意味を分かっているか。
 #例えば比喩を理解しているかどうか
日常生活におけるアレコレが分かっているか。
イメージや考えを、言葉で述べられるか。

******
注意記憶(WISC3)もしくはワーキングメモリ(WISC4)に
含まれるもの

『算数』
計算力。
口頭でいわれることがザルになってないか。
長文の記憶が出来、
長文でも混乱せず理解できるか。

『数唱』
耳で聞いたことをどれだけの量暗記できるか。
短期記憶。

『語音配列』
いまさっき覚えたことを操作できるかどうか。
暗記したことを応用できるかどうか。

*****

知覚統合、知覚推理に含まれるもの

『絵画完成』
見たものに対する反応が素早いかどうか。
見て「おかしい」ってことに気がつけるか

『絵画配列』
見通しが立てられるか
時間の流れとか物事の流れ、経緯を
推測、把握できるか

『積み木模様』
示された大きな塊をパーツに分類できるか。
空間認知。

『組み合わせ』
部品同士の関係が分かるかどうか。
やわらか頭かどうか。
見通しが立てられるか、予想できるか。

『絵の概念』
仲間わけ、分類ができるかどうか。
カテゴリー別に考える、が出来るかどうか。

『行列推理』
パターンを理解できるか、関係が見えるか。

********

処理速度に含まれるもの

『符号』
事務的な処理が正確に速くできるか。
さっと動くことができるか。

『記号探し』
見て(視覚から)探せるかどうか。
注意力の持続。

「迷路」は4では消えたけど、
見たものをたどれるかどうか、
なぞれるかどうか、衝動性の有無、
見通しが立てられるか。

******

それそれの下位検査の数値をみてくださいまし。

10が平均ね。10で年齢相応ね。
ざっとした粗い説明ですけども、

たとえばWISC3で
知識が10なら一般的な事案については問題なく
年齢相応に分かっている。

記号探しが13とかなら、集中力があるとみなしていいし、
視覚的な煩雑な図から、
必要な情報をキチンと探すことができると思っていい。

迷路で4だの3だの低い数値だったら、もうコレ、
感覚や勢いで生きている人、
すっごい衝動性。見通しや目標を持って
なんか計画的にコツコツやる、とか無理っぽい。
長期的にやって達成させるためには、周囲の理解必要。

あるいは、たとえばWISC4で
絵画完成で7だの6だのの数値を出したら、
見ているのに、「間違いや非常識に気付けない」
可能性が高い。どこがおかしいのか分かってないから、
左右でまったく違う靴下はいて平気だったり、
それを指摘しても、素で「?」と言う反応だったりする。
四コマ漫画のオチ、自分だけ、どういう意味かわからん、
なんて展開が待っていたりする。

単語が低いなら、言葉の力がない。
怒鳴ったら、怒られていることはわかっても、
何で怒られているのか分かってなかったりするよ、
どんだけ言葉で説明しても多分ザル。
その子にとっては、いわば知らない外国語で叱られてる状態。

相手が怒っているのは分かるが、説明もされているが、
本人には通じてない。

なぜ駄目なのか延々説教する、正義を語るより、
もうルールとして、
結論の「してはいけない」だけ教えたほうが、
おそらく当面の問題行動は減る。
   #ただ、それでは本質解決にはなっていないから、
    落ち着いているときに口頭や言葉の説明で駄目なら、
    絵で説明して理解させるなどの
    療育の工夫が必要になってくると思いますけど

****

ふいーっす。
言葉の説明がやっと終わった。

以後、延々とディスクレパンシーの比較。

グラフが凸凹でこんな形だから、
コレが強みでコレが弱みっすよ。
視覚アプローチと聴覚アプローチ、どっちが有効か。

こういう補助が有効でやったほうがよくて、
ここは別に年令相応に子どもに任せていいと思われ・・・の
話をしていきたいです。




WISCの結果で出来る支援を考える ②群指数

今日は、
「強み・弱み」についてもうちょい。
それから
「群指数」について語る。

うちの子何が得意なんだろか、
逆にどういうことが苦手なんだろうか、っていう

「強み」「弱み」を知るために、
群指数をながめなくてはいけません。

また、計算をしなくちゃいけません。


まず群指数を眺めよう。計算はあとだよ。
群指数は

WISC3なら
「言語理解」「知覚統合」「注意記憶」「処理速度」

WISC4なら
「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリ」「処理速度」

3と4を比べてみよう。知覚統合→知覚推理
注意記憶→ワーキングメモリ、に変わっている。

変わったけどあんまり違いません、一緒と考えていいようです。

知覚統合(3)は絵画配列をパズルとあわせたようなもんで、
知覚推理(4)は絵を見て推測できるか検査しています。

実際の問題みたことあるから知ってるけど、
著作権の問題とか事前提示になりかねないので、
どんな問題かは絶対に言わない。

そして、ワーキングメモリは、「まずは暗記してもらって、
その後思い出すことができるか、
優先順位を付けられるか、ルールもかんがみて
判断が出来るか、操作が出来るか、を
計っているテストです」と言われました。

あら?注意記憶だったときと同じような説明だ??

・・・というわけで、素人のオバちゃんとして
「3でも4でもそんなに変わらない!大体同じ」という
結論に落ち着きました。


以後、群指数で推測する能力、群指数が示す能力



「言語理解」
言葉の力がどれくらいあるか。
言葉の情報や知識があるかどうか、
そして状況に合わせた言葉が使えるかどうか。

言葉の応用問題が出来るか。



「知覚統合・知覚推理」

視覚情報をいろいろ取り入れて、それをつなげて、
一つの意味ある塊として捉えられるか。
まとめたり、さらにその先を推測できるか。

「注意記憶・ワーキングメモリ」

聴覚からの情報を正確にとっていき、
さらに関連付けて、
全体として意味があるものにまとめられるか。
記憶できるか。
また、記憶したものを操作利用できるかどうか。
優先順位がちゃんとつけられるかどうか。

「処理速度」
視覚情報を、事務的に、正確にたくさん
処理できるかどうか。

処理速度に関しては、2号がお初でWISC3受けたときに
「イライラしないか、イライラして雑にならないか、
 態度にイライラを出さないかどうか・・・も、見てますv」って
言われた、多動の子供には相当負荷になる検査内容だね、と
実際問題を眺めて思った。

ちなみにそのとき、2号はイライラが思いっきり表に出て、
貧乏ゆすりをこえて机が揺れたそうです、ぎゃああああ。
それでも手を休めることはなく、
数値(結果)に関しては結構な数を出したので、
机を揺らすレベルでストレスを発散しつつ、でいいのであれば
単純作業が出来なくもない、と判断するにいたった。

よって、過程もしくは理解のある環境下では、
ちゃんと課題をこなしているのであればOKで、
多少「多動のあれこれが同時に無意識に表に出ても
それを指摘せず、あえてスルー」と言う方法をとることに。
通級でも家庭でも、キチンと課題に向き合っていて
同時に貧乏ゆすり、の場合は、中学年まであえて
『動くな』『机が揺れてるよ』なんて一切言わなかった。

これで正解だと思う。

そんで10歳過ぎた頃には、そこそこに負荷をかけても、
机が揺れるレベルの多動、落ち着きのなさ、は、
もう表に出ません。ちゃんと揺れず目立たず、
座ってみんなと同じように課題をこなせております。



この「群指数」はIQ同様、平均値を置いて考える。
下位検査の評価点としては10が全体の平均であり
それを換算した
合成得点としては100が全体の平均です。

だから評価点が10だったら、
得点が100だったら、ちょうど年齢相応。

合成得点において
「言語理解」が80きってたら、言葉でのあれこれは
やや苦手なんだなー、言葉については幼いのね・・・、と

「ワーキングメモリ」が130以上あったら
「頭の回転はやいのねっ(喜」、だと思います。
他との差がすごかった場合、早とちりも凄いだろうけど。
あるいは先読みしすぎて本人が疲れちゃうと思うけど。



***

いよいよ計算してみるよー、
そんで、計算結果を比較していきますよ。

項目の点を足しまして、
項目数で割って、平均値を出します。

つまり、「下位検査」の評価点の平均を出すのです。


(数字はフィクションで、1号と2号のリアルな数ではありません、)

例えば

WISC4で検査された
知識・類似・算数・単語・理解・数唱がそれぞれ
10,11,9,11,13,10
・・・だったとする。

したらですね

(10+11+9+11+13+10)をしまして、
検査項目が全部で6つなんで、6で割る。

およそ10,6。

この子の「言語性検査」の値は10.6です。


完成・符号・配列・積み木・組み合わせ・記号・迷路が
同様に例として、10,11,9,11,13,10,12
とします、したら

10+11+9+11+13+10+12をしまして、
それを検査項目が7ありますんで、
7で割ります、と、10,7。

「動作性検査」の値は10,7。


WISC3でもおなじように。

下位検査の結果を全部足して、項目数で割るの。

下位検査ってのは、

3では「絵画完成」「知識」「符号」「類似」「絵画配列」
「算数」「積み木模様」「単語」「組み合わせ」「理解」
「記号探し」「数唱」「迷路」ってかかれているコレです。

4は、これにやや変更がかかっていて、
やんなくてもいい扱いになっている検査があります、
多分()で示されています、
著作権とか大丈夫なのか、といまさら改めて思ったので
あまり詳しく書かない。

3にあった「迷路」がなくなったよ、4。
迷路で分かる能力って「見通しをたてられるか」
「衝動性の有無」だったと思う。

ちなみに2号は、迷路で10きったことがないので、
年令相当の衝動性もしくは理性のはずで、
衝動性を指摘されるレベルじゃないはずだが、

時々すっごい、せっかちで短気に見えるのは何でだろう・・・。

****
この計算をすると、
「言語性」と「動作性」の強み弱みの判定と
それから比較が出来るの。

繰り返します、平均は10。

先ほどの例で出した数字は、それぞれ10,6と10,7だったので、
おもいっきり、この子普通です。平均の子です。
グラフが直線状、よって発達障碍の診断名おりないだろうし、
それほど困ることもないはずだし、
脳の機能に起因した何かしらの課題があるだろうとも考えない。

そして、10,6と10,7ではそんなに差がないので、
この子は言語性と動作性のどちらかが
極端にアレっていう子どもではありません。
ごく普通に平均に、年齢相応にバランスよく育っています。

平均より3以上高ければ「得意」
1以上高ければ「ちょっと得意」

逆に
平均より3以上低いと「不得意、苦手、出来ない」
1以上低いと「ちょっと苦手、やや苦手」。

例で出した数値の場合、平均が10ではありますが、

13って数値を「理解」と「組み合わせ」で出してます。
よってこのふたつが、この子の得意な部分。

逆に9って数字がありますんで、やや苦手なのが
「算数」「配列」ってことになります。



さらに、今あげた

①「言語性」と「操作性」   の比較だけでなく

②「言語理解」と「知覚推理・知覚統合」
③「言語理解」と「ワーキングメモリ(注意記憶)」
④「ワーキングメモリ」と「知覚推理」
⑤「ワーキングメモリ」と「処理速度」
⑥「知覚推理」と「処理速度」
⑦「言語理解」と「処理速度」


それぞれの組み合わせで凸凹があるかどうか、
どちらかが10以上あるのに、どちらかが7以下だ、などと
「強み」「弱み」がみえてきます。

この辺は計算しなくても、結果の紙に数字かいてあるよ。


例えば⑦、言語理解が12あるのに
処理速度が7とかだったら、
「この子、言葉の力は平均以上にあるのに、
 それを生かしきれて居ないんだ。表出しにくいだけで、
 ちゃんと理解している、悪口とかイヤミとか
 本人に通じちゃってる・・・(汗、処理速度が遅いだけ
 なんだ。この子には、単純作業向いてないんだ、
 時間配分が苦手なんだな~」

なんてなるであろうし、

③、言語理解もワーキングメモリも13こえてたら
すっごく弁が立ってやり手のイメージになると思う。
オマケに処理速度まで13以上と高ければ
「そうとうゆうしゅう」ってジャッジ君が言うよ、多分。

ただあくまで表に出てくるイメージがそれで、
もし他に極端に数値が低い部分があった場合、
それがだな、つまりだな、配慮の必要性、ということに。


では、次回3回目は『下位検査』について。
独学でやっているとき、一番「ほほぅ・・・」と思った箇所だった。



WISCの結果で出来る支援を考える①IQってなんだ

WISC読み取りについて、複数回に分けます、長くなるから。


多分、発達障碍児の親が、一番知りたいこと、というか
専門家と向き合ってもよくわからないことって、
このあたりの話じゃないか、と。

テスト受けて、結果が出て、私の子どもが発達障碍と分かった。

。。。で??

っていう。

ほしいのは、だからその先、これから一体どうしたらいいんだろう。
より子どもに合った、子どもに
「やっていいこと」「やっちゃいけないこと」って何だ?

って、そこらへんの話を、極力専門用語は使わずに、
使うとしても解説いれて「わかる」ように書きたくて
書いた記事。過去ブログ『森のなか』で一気にアクセス数が
増えるきっかけになった1つの記事なので、
多分、未だにニーズはあるだろうなと思い、
過去記事+蛇足削る+ちょこっと書き足しで、アップしていきます。

*****

そもそも、なんで私が知能テストについて、
ちゃんと知らなくては駄目だと思ったか、というと、

知能テスト結果を受けて、解説を専門家がやってくれていて、
私は当初、言われたとおり、読み取り結果とおりに
1号に接していったはずだったのだが、

正直、専門家が言ってくれた最初の助言アレコレは、
1号の実際みせる困り感からはかけ離れた、
高評価すぎるアレコレであり、
  #要約すると、特性で理解が追いつかず
   彼女が混乱しているから出来ないのではなく、
   むしろ他の子供よりはるかに頭が良くて、要領も
   いいはずだから、ハードルが低すぎなのだ、

   ハードルが低すぎてこの子やる気が出てないんだ。

  もっと要求ガン上げして子どもに接しろ。学年以上の
  結果を求めたほうが、課題を難しくしたほうがこの子伸びるよ!
  苦手なものも、ハイレベルにしちゃったほうが
  絶対伸びるでしょ、この子は出来る、って、アドバイスだった。


その結果、数ヶ月間、よけいに親子関係がアレな感じになった、と
いういきさつが、私にはあったのだ。

私の体感は「テスト結果に基づいているはずなのに、
読み取り方が間違っているのか?なんなんだ?」だった。
要するに言われた内容がどうしても腑に落ちなかったので、
知能テストについて発達障碍について
もっともっと勉強しなくちゃ、私自身が子どもをつぶしてしまう、と
危惧して、勉強して、数年たって、結果が今これから書くブログだよ。

でも、多少知識が付いた今、当時の1号の結果の紙みると、
実際、1号の評価って私もそんな感じかもしれない
(専門家がいったことは、それほど的外れじゃない、と思う)。

しかし、実際には、アドバイスを盲信し、
みせている困り感にまったく寄り沿わなかったために、
毎日がより混沌として、1号は混乱疲弊しきっていて
かわいそうだったし、私も毎日泣きたかったし、

よって、どうも家庭が殺伐としたのは事実。

未だに1号にはひどいことしたなあと反省するのもしばし。
  #情報量を受け止めきれず、フリーズしている
    子どもに「はやく作業しろ」ってことを言い続けて
    手伝いはしていない。手順を示していない。
    視覚資料を提示していない、・・・最悪やんけ。

**
だからこれから数回にわたって『この数値が低いと
こういう傾向!』と言う話はしていきますが、

テスト結果はあくまで参考であり、
テスト結果から弱点を把握して対応を考えてやってみても

子どもの様子が改善しないのであれば、

困り感に寄り添った支援に変更すべき、と考えます。
たとえ数値でそれが出ていなくても。

ベストまでいかんでも
ベターな状態を目指して奮闘試行錯誤するべき。

テスト結果は、てがかりのひとつに過ぎないよ。
ってことを最初に言っておきます。


******
知能テストはいろいろありますが、
今回はWiscに絞るよ。

これ、改定を続けて、四代目のテストになった。
4になったんだけど、4のテストを実施するために
間違った結果を導きださないように、何か色々、
厳しい条件があるらしくて、

テストしてもいい資格っていうか条件があるらしい。
2号の通級担任が、自分も子どもたちに実施したいと
申し込みしているんだけど(どこに、は聞いてない)、
「経験の差」で未だに対象の講習に出られない、だから

自分はテストをすることがまだ出来ないんだ、

もっと自分は頑張る、って前に言っていた。フーン。

だから、
経験があって講習を受けて資格がないと駄目って理由で、
4のテストが出来る人が
まだ国内でも限られている様子なんで、

発達障碍を疑って、公的機関なり病院なりどっかに
相談に行っても、現状3でやり続けているところも
結構多いんじゃないかと推測するし、
WISCじゃなくて田中ビネーオンリーってとこもありそうだし、

知能テストなんてまあ人生に何度もうけるもんでもないから、
4になったことも知らん、って人も多いんじゃなかろうか。

つか、発達障碍で確定で、支援を受けて育てていくなら、
子供のうちは年1回ペースくらいで何かしらの知能テストを受けて、
結果を学習や生活に取り入れて欲しいんですけども。
ぶっちゃけ1年以上前の結果では殆ど参考にならない。
子どもは成長するからね、発達障碍児本人も、周囲も。


***
個人的には4の結果シートのほうが見やすいし、
計算の必要がない、と思った。

ただし、3でも4でも大体一緒だし、
4のほうがやたら項目が細かいんだけど、おおよそ
同じ流れで考えて差し支えなさそうだ、
と、1号と2号の「3」「4」の結果を比較して私は結論した。

計算多少したら、自分自身が納得して、
子へどんな支援をしたらいいか分かったような気になる。

3でも4でもいいから、お手持ちの
結果シートみつつの、ブログ眺めになってくだされば
助かりますよ。

っつっても、今日は、IQと領域のとこしか使わない。

****

☆知能指数(IQ)ってなんだ☆

検査したら、全体の結果としてIQの数値が出るんだけど、

これって、「頭の良さ」「天才かどうか」とかを示す
それではなくて

「同じ年の子どもたちと比べたとき、どのあたりに
 位置するんだろうか。平均、標準を100とする」です。

過去ブログ『森のなか』でもツイッターでもよく言ってるけど、
IQ120だったからうちの子賢い!とかじゃないんだよ。
てかIQ120とか130くらいなら沢山いるよ、世の中に。

考え方は偏差値といっしょ。

偏差値も標準(ど真ん中)が50で、
60こえてりゃ中堅以上の大学狙おうか、だし、
80前後あれば相当努力した結果。
40きってたら大学入試マジやばい、でしょ?

理論上、実数だったら、どんな数値もアリのはずだけど、
平均を50(偏差値)とか100(IQ)にして、
ある程度の数を取った上で出している結果なので、
そこまでふり幅でかくない。

集団の中で、どのあたりにいるのか、が
分かる数値がIQでござるよ。

例えばセラムンで亜美ちゃんがIQ300とか。『どんだけ
頭いいか』っていうサインとして使われがちなIQだけど、
そういうことじゃないですよー、という。

***
そして、過去IQ120でも、その後周囲が成長して、
その成長にわが子が追いついていない場合、

急落、ということももちろんあり得る。

5歳児相応のことを2歳児が出来ればすばらしいけど、
5歳の子どもが5歳児相応のことを出来たところで当たり前。
10歳になったとき10歳相応のことができないなら、
当然IQは低くなる。過去、高い結果が出ていても。

多分、発達障碍を抱えている殆どの子どもは、
年をとるにつれ結果の数値が低くなっていきがちで、
「周りが成長しちゃってますからね・・・」と
オブラートに包んで慰められるんじゃなかろうか。

凸凹のグラフの形に変わりはない(特性は変わってない)けど、
周囲の出来ることが増えているので、
出来ない部分がより目立つ数値に。

ちなみに2号はオブラートコースに入ったかも(苦笑。
ゆっくり大人になる子ども。

IQ100あるのなら、同じ年の子が出来ることは
おそらく同じように相応に出来ます。

ただし、相応であって、ものすごく良くできる、とかじゃない。
100は、標準で普通。


1号2号が複数回色んなテストを受けてますが、
毎回すっかり同じ数字じゃなく、ばらつきがあります。
一番いいときで120越えで
平均で110から120ってところ。一番調子悪かったときで
2号は90台1号は80台の結果を出して、正直、親も驚いた。
  #ただ、この波も含めて「発達障碍」なんだと思う。

ばらつきは、当然、考えられておりまして、
100でも102でも95でも「正常」であり、
その日の疲れ具合とか機嫌でも左右されると考えられていて、
当然出るであろう数字の差、とされています。

正常域(=知的障碍ではない)とされるのが、85以上です。

80以下だと、地域差はあると思いますが、
知的に遅れがあると手帳申請すれば多分出ます。

少なくともうちの地域では80きったら、
診断書そえて手帳申請の対象です。

境界域で70-85。

本来、普通級で「配慮が必要な子ども」とされるべきなのは、
100前後あるんだけど、
普通に出来るはずなんだけど、凸凹が激しくて
出来ることとできないことの差が激しすぎる子、だと思う。

厳しいことを書きますが、
入学前の結果が境界域なら、私なら保護者として、
普通級選択はためらう。

子どもが苦労すると分かっているから。
おそらくIQ80ない場合、普通級の『教科書を使って、
学年相当の学習を進めていくことが出来る、
学習内容の定着』が難しいと思う。

うーん、ごめんねキツくて。

***
「常勝の天才」「化け物的な暗記力」と
思わせる子だと130あります。
多分、国内最高位といわれる学校の子どもたちは
ほぼ全員130以上あると思う。

医師が、2号の進路について言及したときも
「130はないから御三家は辛いだろうね」と言った。

ただし、その一部が「アスペ」と呼ばれる子であり、
凸凹があって、1号のように「どうもアレな感じ」を併せ持つ、
なかなか評価につながりにくい特性を持つ
ちょっと苦労している子どもたち、
あるいは周囲を苦労させる子どもたち、だと思う。

ある講習会で講師が実際、口にしていた。
「(超有名進学校である)私立の**校でこの前、
 教職員相手に、発達障碍がテーマの勉強会の講師を
 してきたんですけど、この学校のある学年で
 常にテスト結果で1位とっている子、
 アスペで診断名おりていて、全教員周知だそうです。
 この子をはじめとする発達障碍の子供をもっと伸ばして、
 かつ、助けになりたいとのことで勉強会が企画されたのです」と。

まあ、パニクったとき、「癇癪もち」だの「ヒステリー」「気難しい」ですまさず、
適切な補助がすぐにされたら、
こんなに助かることはないよね。
そう理解してテクニックを知っている先生が多いと助かるよね。

先生たちがそんなに熱心に発達障碍を理解しようと
努めてくれているなら、そこに2号やりたいぐらいだったけど、
うわあ、偏差値たけえ(汗、・・・無理。学校名は伏せておく。

あっ、ここで誤解して欲しくないのですが、
「発達障碍でも高IQなら進学して一流大学目指せ!」という
スタンスに私はいない。

2号の担当医Aはどっちかというと、この立場。
出来る結果が出ているなら、ぜひやらせなさい、という考え。
テスト結果の数値や診断名を足かせにして、子供の可能性を
諦めないでほしい、と言うスタンスなんだと思う。
だから2号には、誰でも知っているような進学校を候補として
上げ続けてくれていた(かつて塾講師もやってたんだけど、
その目でみれば、医師が上げてくれたお勧めの私立は、
2号には少々無理目の偏差値高めの学校ばかりだった、
塾で担当した場合「合格を保証できません」とみなすだろうな、という)

反面、2号のセカンドオピニオン的な担当医Bは、
『学歴が足かせになることもあるんだよ。
 特性があるのなら、頑張り続けないと普通であることや
 普通のフリをし続けることが難しいし虚しい。
 普通を目指して頑張り続ける人生の
 どこが楽しいんだ。出来ることを仕事にして、余暇をむしろ
 楽しむくらいがちょうどいい。』と言うスタンス。

ちなみに、非常にラッキーなご縁で、紹介状も何も無いのに、
両方とも、いわゆる「権威」。同じ子供をみて、これだけ意見が違う。

高IQを根拠に『うちの子は出来る!』は多分、ちょっと
違うと思います。実際に、生活で社会性の難が出ているから、
知能テストででこぼこが出ているから、発達障碍の
診断が降りているわけだから。

でも、どっちの医師の意見もありなのよ。

だから、親が子供の性格とか見極めて、最終的には
子供が選ぶ道を応援したいところだよね。



☆領域、群指数☆

で、発達障碍である、ということは
あるいは「配慮が必要」だとみなされるということは、
IQ100前後あるんだけど、群指数それぞれが示す
数値に差がありすぎる状態をさす。



群指数ってなんだ。
「言語理解 (VC)」、
「知覚統合・知覚推理(PO)」
「注意記憶・ワーキングメモリ(FDもしくはWM)」
「処理速度(PS)」

って、テスト結果に出ているコレですよ。

で、各領域に10以上差があったら、
これが「できる」「できない」で表面化する。
もしくは表に出にくい子や隠す子どもだと
表面化はしないけど、実はものすごく困っている。

発達障碍本で、「ディスクレパンシー」って
言葉が出てくるあたりの話し。
領域に出る差が大きすぎると、何らかの支援が
必要だ、ってみなせるのです。

他と比べて10以上高い部分は「強み」になるし

10以上低い部分は「弱み」であり、
弱みは、努力でカバーできる問題じゃない、
努力よりも工夫だ、本人の努力ではなく、
むしろ周囲の配慮が必要で有効、
もしくは道具の力を借りるんだ、ってことになる。


長かった!読むほうもお疲れ様でした。
短期集中連載で8月中の終了を目指します!






通級指導教室と在籍校の橋渡しは親の役目

通級指導教室と、在籍校の担任とは連携をとっている。
というか、とってくれないと、通級児が困る。

在籍校の担任が、クラス運営の際、発達障碍児の扱いに
ほとほと困り果てた場合、通級指導教室で相談に乗ることもあるし

 #場合によっては、臨時で学校訪問(=通級担任による
   在籍普通級での授業参観)を行い、実際の教室での
   子供の様子を見て、通級指導教室でも直接できる
   対応を考えたり、より状況にあった助言ができるようにする。

また、通級指導教室のプログラムが授業運営の妨げにならないよう、
お互いのスケジュールを伝え合うなど、
事務的な意味で連携もとらないといけない。

*******

ところが、在籍校の中学の先生と話していると、
それぞれの教員がそれぞれの教科を単独で見るという
独立性や専門性がじゃまをするのか、

どうも「ひとりでできるもん」的な先生が多いように感じられ、
連携を積極的にとろうとしているように見えない先生がいる。

また特に1号の場合、対人面での難が出にくかったせいもあろうが、
「なんで通級なんか行っているのか分からない」とはっきり
いわれたことさえあり(正直アスペ及び注意欠陥から来ている困り感を
「頑張れば何とかなる」「数をこなせ」って助言で終わらせてくれた人で、
キャリアは長そうだが、この人、今までどれだけ課題に苦しむ子供を
無駄につぶしてきたんだろうか、とそこまで思ってしまったが)、

通級指導教室に対して全く担任からの働きかけはない様子だった。
  #逆に言うと、1号が社会性という面で問題を抱えていないので、
    在籍校の担任が通級指導教室に相談する必要がない、という
    ことでもあるのかも知れない、が、それにしても。

ああ、この人、通級のことまったく分かっていないんだな、と
中学担任に対してガッカリした例。
通級指導に出た日は、在籍校が欠席や遅刻早退の扱いに
なりませんが(だって通級で授業を受けていたんだから)、
それを知らず、公式記録が間違いまくっていた。
通級に行った日がすべて早退扱い。

通級児の担当のは初めてじゃないので、とのことだったが、
出欠席、遅刻早退の記録が事実と違うという、
こちらの問い合わせにきょとんとしていた。
イチから説明して初めて分かってもらう有様だった。
「確認してみます」、はい、お願いします。

おいちょっと待て、その、過去に担当した通級児は、
きちんと通級指導教室に行って『出席』だったのに、
欠席や遅刻早退とカウントされ、
受験に必要だった公式書類が間違ってたんじゃないか?
彼もしくは彼女の不利益になっていたんじゃないか?

また、娘1号の特性から来る困り感から、
私がお願いをして、より特性に合わせた教室にするよう、
これこれこう具体的にやってほしいことがあると、伝えた。

ところが、担任が完全に「聞いてない」風だった。
担任は必殺聞き流しの奥義の使い手だったのだ(遠い目。

そこで通級からも在籍校に働きかけてもらえないだろうか、と言うと
「やってみます!確かに1号さんに必要な補助だし有効だと思います。
 また、学年全体の利益にもなるはずなので、良いアイデアです。
 ・・・がごめんなさい、期待しないでください。1号さんの担任、正直、
 こういうの、駄目な気がする。なかなか、話しづらいです・・・。」

って返事が返ってきたあたり、なんだかな。

そして実際、そのアイデアというか提案というかお願いは、
通級からの提案として、資料つきで改めて出してもらっても、
「必要ないと思います」で一蹴された。

同じ提案をしたほかの中学校では採用してもらえた、とのこと。
通級指導教室やずっと発達障害児を見てきた保護者や医師からの
有効なアイデアや対策は、学校に伝えるところまでは出来るけど、

伝えた後、実際に実行してくれるかどうか、は、かなり
先生の采配や考え方や柔軟性や、学校の現状、
校風、風通しのよさ、ポリシーで左右されるように思う。

中学通級の先生によると、地域すべての学校に「こうしてほしい」と
ある実施案を示したところ、採用してくれたのは3割だった、という
話だった。3割か。その3割に我が子がいるなら、過ごしやすい
学校生活が待っているであろうが、7割のほうにいるのが現実で・・・。

今、中学校や小学校の先生方も、前時代的な方法では
通じない子供が増えてきていると実感し、

その一因としての発達障害が分かってきて(勿論、しつけがなってない
健常児と一緒にしてほしくないと思っているけれど)、

学校がどんどん変わろうとしている。
発達障害児が必ず教室にいる、という前提で授業内容を考え、
確実に伝えよう、なんとか指導しようと四苦八苦している。
『まずは子供のために自分がいる』と分かっている先生は
たくさんいて、何とかしようとしている先生は沢山いる。

でも、自分のやり方を突き通したい、
経験に裏打ちされた自信から、子供たちは黙って俺についてこい、と
いう先生も少なからず、確実にいる。

ついていけない子供を「仕方がない子」「それもまた個性」で突き放して、
何の手もさしのべない先生がいる。

自分が困っていることに気がつけず、どうしたらいいのか分からず、
助けてと手を差し出すことが出来ないのも、自閉症の特性なのに。
・・・に対して「でももう、自分でSOSを出せる年令ですよね」で、
本当にSOSを出すと「対策は必要ないと思います」『甘えです』で
一蹴だ。対策は必要だし、甘えじゃないよ、と
医師が言っても通級が言っても保護者が言っても
通じないなら、お手上げだ。

********
2号が初めて、通級指導教室で行う遠足に行くことになった
時の話。

秋の遠足は、通級指導教室毎年恒例の行事だが、
ぶっちゃけ、つれて歩くには課題が大きすぎる子、
集団行動が出来ない子供には、お声がかからない。

また、グループ全体で行くのが前提のため、
極端な子供が一人でもグループ内にいた場合、
ほかの子供は遠足に行けそうでも、
その子供の問題行動や問題発言で、グループがたちゆかなくなる
危険性が高い場合(そういう差が出にくいように、知能テストの結果や
在籍級担任からの話、保護者からの話を総合して、
最初に、特性別年齢別でグループ作りをしているのだが)、

やっぱり、今年はこのグループは遠足はなしで、ということになる。

実際、前年は「今年はひょっとしたら遠足行けますよ!」って
春に言われていたが、残念ながら
集団で外に行くには大きな課題を抱えていると
私でもはっきり分かるお子さんが2人いたので、遠足は無しになった。


全員が、大きな課題を抱え集団行動が苦手、という前提で集まる
通級指導教室なので、先生は、普通のクラス運営よりよほど大変だし
神経も使う。でも、一人の子供にかかりきりになることは無理。

だから、外に出て、予想外の出来事にストレスを感じて
精神的負荷がかかっても、なんとかやり過ごせる子供、
指示する先生の声が届く子供、
誰かの問題行動をスルーする技術を
そこそこ身につけた子供だけが、行くことが出来る。

かんしゃくを起こす可能性が高かったり、
衝動性が強くどこかに行ってしまいそうだったり(あるいはフリーズ、
立ち止まったままがんとして動かない、という現れ方をする場合もある)、
衝動性が強く交通ルールを守ることすら難しいような状態の
子供だった場合は、

遠足はなし、無理。成長を待とう、ということになる。

********

在籍小学校の担任、△△先生に、先日、ちょっと長めで
『通級のみんなと遠足に行ってきます』と連絡帳を書いた。


*月*日通級指導教室の遠足に行ってきます。この日は朝集合して
午後解散のスケジュールで動きますので、在籍校には行けません。
当日、改めてお休みの連絡を入れることはしませんが、
よろしくおねがいします。

通常なら、ここまで(スケジュールの連絡のみ)でOKなんだけど、

「遠足のねらい」を書いておいた。

口頭で親担当の先生から、何故遠足にいくのか解説も受けた、
また、
プリントで、通級担任の「ねらい」を教えてもらっている。
それを、在籍校の担任も伝えたのだ。



普通の学校の普通級の遠足や集団行動や施設見学と違って、
通級指導教室で行う遠足には、ちゃんとねらいがある。

楽しい思い出を作ってもらうのも勿論なので、

子供たちに負荷がかかりすぎない、ゆるい、余裕のある
無理無いスケジュールで動くのは当然だし、

また、視覚支援がかなり有効な場合が多いので、
先生たちが事前に下見をして、やること行く場所すべての、
ポイントになる部分は写真で、前もって子供たちに見せる。
  #一般的には「校門に集合」などの文章指示で十分だろうが、
   通級指導教室の場合、校門の写真を今更でも見せて、
   「この、門の前に集合。校門前集合です」と、
  画面に映す画像と文章(お知らせプリント)と口頭の3つの
  方法で同じ指示を出す。

  視覚優先の子供でも言語が発達している場合でも
  聴覚優先の子供でも、得意などれかで「どうしてほしいか」
  『約束事、ルール』が確実に伝われば、覚えてくれれば可。

  画像を見ているので、確認し易く不安感が払拭される。

不安材料を最初に取り除いておき、
想定できる予想できるトラブルの芽を事前につみとり、

そして、質問タイムまでもうけ、

そんなことプリントに書いてある!で一蹴せずに、子供がほっとするまで、
何度でも同じ質問に簡潔に、繰り返しであっても答える。


そして、ただ、スケジュール通りに(時間を守って)、
班行動をし(みんなと仲良く)、だけではなく、
障碍特性の克服や訓練の場になるように、各プログラムを組んでいる。



今回は、

①帰りの切符は自分で買う体験
②財布など私物の管理は自分でする
③レストランでマナーを守って食事を出来るか
④集団行動を乱さず楽しくやろうと出来るか
  #話題を選ぶ、時間およびルールを守る、など
⑤公共の場に行くので、一般人に奇異にうつらないよう
  マナーを守りきちんと行動することが出来るか
⑥手順通りに、工作を仕上げることが出来るか
    #不器用である、衝動性が強い、説明書を読みたがらない、
     などなど、それぞれ課題を持っている中、各自それぞれ
     おみやげにもなるオブジェを作りましょう、というのは、
     それぞれの課題に真剣に向き合うことになる

これらが目当てや目標として、
スケジュールのなかに組み込まれていた。

そういったことを連絡帳に書いておいた。

最初の連絡事項さえ(遠足の日は在籍校に行かない、という連絡)
読んでくれれば、あと目を通すかは、担任にお任せで。

興味がなければスルーだし、あれば読むし。
『長いんですけどwww』って敬遠されちゃうかもと恐れる
気持ちもあるが、でも「子供のために自分がある」という
視点を忘れていない先生だったら、目を通す。

*******

通級って一体全体何をしているんだろう、
何するところなんだろう、
どういう授業が展開されているんだろう、ってのは、

通級にすでに通っている子供の保護者ですら、
「分かっていない」場合があったりする。

親だって、通級指導に我が子が通っているのに
通級について何も知りません、目的もよく分かりません、
自分の子供の何が問題なのかも分かりません、
学校に行けとすすめられたので手続きしました、、、では

あまりにもったいない。

指導中、マジックミラー越しに見える、
子供への先生の声がけの方法や先生の態度に、
接し方のヒントがあり、子供の課題があり、
通級担任が毎回くばってくれる「今日の授業と目当て(日報の
ようなもの、学習指導計画)」には、子育てのヒントというか、
今向き合うべき、今後のためにやっておくべき、親の宿題が満載だ。

でも、こういうものすごいメリットや目的は、
付き添っている親でも、何度か経験して初めて見えてくることなんで、

「とにかく問題児でしかない」と思われがちな発達障害児が、
その問題や課題を克服するために、
こういうことをやっているんですよ、と

折をみてお伝えしなくては、普通級の担任には
『通級ってなんだろう、よく分からないな』で終わってしまうのだ。

通級指導教室に遊びに行っているのではなく、
  #子供によっては、ただ「居心地がよい楽しい場所」としか
   周囲に説明できない場合がある。客観性がないので、
   自分の課題もグループのメンバーの課題も、その課題に対して
   先生が意図的にとってくれている対応にも気がつけず、
   漫然と過ごしてしまっているパターンが多々あるのだ。

   中学年から後は特に、何のために通級に行かねばならないのか、
   本人が自覚していないと、課題克服にはほど遠い。

   あんたは障碍を持っているから、なんて言葉を
   使う必要は一切ないが(むしろ、障碍とか多動とか自閉とか
   子供には使わないで欲しいんだが)

   怒りっぽいからそれを何とかするために、とか
   考え方で大分損をしている様子だから、とか
   気分転換の方法を身につけるためだよ、などと

   「なぜ自分が通級に通っているのか」を
   子供自身が分かっているようにしておかないと、
   いつまでたっても「退級(通級指導教室が無くても、
   社会的に問題を起こすことなく、本人が困ることなく
   周囲の助けを受けて、時には助けて、生きていける
   状態)」を目指すことが出来ない。

****
通級で一体なにしてんの?ゲームして終わり??
じゃなくて、

うちの子は、通級児は、
自分の課題克服のために、多少の負荷に耐えながら、
励まされながら
頑張っているんですよ、ってことをお伝えしなくてはいけない。


それが、親から伝わらないと、
前述の中学担任のように「なんで通級いってんのか分からない」
なんて一言が出てきてしまうんだろうな、と思っている。

 
これは先生からしたら「この子の困らせ感なんて、そんなもんで、
よくあることで、障碍っていうレベルなのかほとほと疑問なので、
行く必要がないのでは?」っていう誉め言葉なのかも知れないが、

困らせ感がなくても困り感を抱えている子供も問題なんだ。

 #困らせ感=その障碍特性に周囲が辟易している状態
  困り感=本人が誰より戸惑って混乱している状態


みんなが困っている、問題児だから、にっちもさっちもいかなくなって、
通級へ行く子供の方が実際は多いのかもしれないけれど、

本人が困っているのに、誰も気がつかない、
誰も気がつけないように
必死に「自分が分からないことを隠している」子供、って方が、

よほど問題だったりするんだよ。



助けてといえない子供の、
自分が困っているんだという自覚がない子供の、
頑張りすぎた、その結末なんて、
結局、自分を壊すしかないから。

通級は必要な場所です、健全に育っていくために。
通級は、1つの大きな支え場所なのです。


幸い、というかありがたいというか、
当時の担任の△△先生は、連絡帳をきちんと読んだだけでなく、
丁寧なお返事までくださり、また、遠足がどうだったか、
個人的に休み時間を使って、2号の話を聞いてくださり、

本当になんというか、ありがとう、しか無かったけれど。



********

在籍校の大事なイベントと日程がかぶってしまったり、
通級にいったことで、
先生が丹誠込めて準備した教材を使う授業に出られなかったり、
教室にいない間に授業が進んで、勉強面で遅れが出たり。

通級指導に通うリスクって確かにある。

でも通級って、知的に遅れがないのに、その持って生まれた
脳の癖のせいで、あるいは後天的な何かのせいで、
社会的にうまくやっていけない発達障碍児や課題を持つ子供には

必要な、療育の場所であり、
また、心の支えの候補となる居場所なのだ。

その子の障碍特性の克服や緩和、あるいは
治らないけれど社会的にはオーケーとなる代替行動を入れる、と
いう目的を持って、一つ一つの時間割ができあがっている。

だから(体調不良でもない限り)休むわけにはいかない。
継続的に指導を入れることで、成果も見えてくる。


ただ、在籍校と保護者、保護者と通級指導教室、
通級指導教室と在籍校の連携がうまくとれないと、

在籍校担任もこころから笑顔で送り出すことは難しいと思う。

担任が連携が取れていない家庭の子供のために、と
こころから思うことは難しいと思う。

普段の困り感がすごいから、親ですら「しつこいな」とか「うるさい」
「トロい」「何やってんの」などと
言いたくなってしまう位の特性があるんだから。

感情的ではなく、事実を淡々と、
通級の目的やねらいや結果を淡々とお伝えてして、
何より日頃の子供への接し方へ感謝をしつつ、

在籍級担任へ、在籍校へ、
タイミングを逃さず、発達障碍への理解を
少しずつ、訴える。
感謝する、お願いする、時に頭を下げる。

それも、発達障碍児の親の仕事のひとつだと思う。


そんな「橋渡し」の役目をきちんとしていればね、
通級の先生と在籍校の先生も連携がとりやすいの。
電話しても、挨拶とか最低限で、大事な話に入れる。
「ああ!**さんのお母さんから聞いてます!」とか
「先月、遠足いってきたって報告してくれました!」とか
先生同士も、子供の話がしやすくなるし、
もし、保護者に非常に伝えにくいけど、でも子供のため
伝えなくては!ってことが、通級や学校であったときも
『どっちがどういう風に話して、今後、どうそれぞれの立場で
 フォローしていく?』って連携が取れるんだよ、先生同士で。

『先生、分かってくれない』じゃなくて、
分かってもらうために、橋渡しをする努力を、親も、ぜひ。
連携が取れるほど、加速度的に子供が良くなっていきます。
いいことだらけなんです。





  

 


発達障碍児が身につけるべきアレコレってなんだろう

カテゴリに『療育』を作ってみたけど、
個人的に『教育』と『療育』は違うものであり、

『教育』は全てのヒトに必要でかつ受ける権利のあるもので、
課題を持つ子供に必要なのが『療育』だと思っている。

課題を持つ子供こそに、特別な視点と方法で、目標や目的を持って
当たるアレコレを『療育』と考えて、このブログでは書いていきます。


通級指導教室だったり親の会がらみの団体活動だったり、
あるいはネットをきっかけに知り合って同じ時間を過ごして、
正直体感したことは

『軽度発達障碍』といわれるようなそれだと
専門家に診て貰ったけど『特にその後のフォローもなし』だったり
 #実際まあ、なんとか普通の生活をこなしている。
  勿論、親のものすごいフォローとか本人の成長もあって。
カミングアウトも無かったりあるいは親も気がついていなかったり
外からの指摘が無いパターンが殆どだ。
ようするに数時間一緒にいたくらいじゃ正直わからん。
授業もちゃんと参加してる。普通に見えるけど、
『忘れ物が多い』『気難しい』『喜怒哀楽が激しい』
『何を考えているのか分かりにくい』そういう感じ。ちょっと変。
でもなんとか、学校生活をこなしている子が『軽度』。

『うちの子、発達障碍で』と聞いてないのに言われた場合、
「これで普通級が妥当とか発達障碍です、とか言わんでください・・・」と
言いたくなるレベルが殆どだったり。言わないけど。
ぶっちゃけ過ぎてて申し訳ないけど、
普通の小学生の生活が出来てない。他害がありすぎ、暴言ひどいとか
激しい癇癪が頻繁とか、特性のため授業参加が難しいとか。

「えっ?!わかんなかったけどね?」って言うレベルの人に
実は、って言われたことまだ無いなあ。
言われなくても課題がすでに見えていて、
当の子供と過ごして、これはおそらく、と分かるレベル。

しかも、親もどこまでカミングアウトしていいか戸惑っているのか、
そのカミングアウトでは、こちらもどう接したらいいのかわからん!
っていう中途半端なものになりがちで、結局腫れ物扱いになったり、
逆にアレコレああしてこうして配慮してといわれすぎて
こちらが『無理。障碍者さまェ・・・』と感じたり、けっこう難しいことが多い。

発達障碍といっていたけど、手帳発行されてるじゃーん、とか。
 #今のところ、発達障碍だけで、福祉へのパスポートになる
  手帳をゲットというのは非常に難しい。

医師がはっきり診断名を親に告げず、情報を集めた結果、
自己診断で『発達障碍ということか!』に落ち着いてしまった
知的障碍や反抗挑戦性障碍、精神疾患の人も少なくないと思う。
分かってないだけで。

だから、実は、課題が見え隠れするので診断名がおりたので、
通級を希望して申請したけど
通らなかった、というのは、相当なレベルなんだよね。
断られたから普通なんだわ!普通に近いんだわ!じゃなくて、
療育をしても恐らく届かない、社会性を身につけられずに困難が続く、
本人が理解と受け入れをしない、特性が改善しないと判断された
パターンのほうが多いと思う。
『通級を断られた、だからうちの子は普通!』と親が見なしていた
お子さんを10人以上知っているけど、
全員明らかに普通級で困り果てていて、
担任の普通の指導ではもろもろが届かず、親も手を打たず、
高学年までには「自分に自信が無い状態」
もしくは「やたら攻撃的」あるいは「勉強の出来ない、
クラスでも目立たない、結構失敗が多くてよく叱られる子」に
なっていた。
特性はあったんだよ。そして親が本質を理解せず、
福祉の網から漏れたままだった。
中学校になってからあわてて病院だ通級だ相談だ、としても
もうちょっと、相当、大変だったりするのだ。

普通級への進学ではなく個別級が妥当と判定された場合は、
『軽度』と思ってちゃいけない。
本腰入れて、療育をして、その子の将来を考えないといけない。
あるいは
配慮がされまくっている環境が整っている
通級やフリースクールでも、いつもうまくいかないのであれば、
それはもう、問題は発達障碍の枠内で収まらない、と思う。

前頭葉の働きだったり、親子関係の構築が上手くいってなかったり、
もろもろが大変なことになっているから、
専門家の介入が必要な状態で、親子関係の建て直しが必要。

なのに、家庭だけの自己満足で、知識に乏しく対応を知らず、
福祉の力を借りることもなく、専門家に相談することもなく、
時間の力だけをあてにしていては、いずれ破綻する。


何が言いたいのかといいますと、
『発達障碍と確定なら、療育しないと駄目だ、教育とは別で』
です。『配慮が必要なお子さんです』ということです。

でも福祉の網から漏れた場合、
あるいは、妥当なご縁があって通級など福祉の網にうまく
乗っかれた場合でも、
家でやらなくては教えなくては配慮しなければならないこと、
家で子供のために将来のために出来ることって山のようにある。

山のようにある、どれから、何を優先して教えていくか
伝えていくべきか、身につけさせていくか、が今日のテーマ。
大人になったときに、少しでも、彼や彼女が困らないように。


リテラシー、

考える力、

もった考えを実行していく力、

いわゆる家事全般(人間らしい生活を最低限するために)、

持っている力を上手くまとめて発揮する総合力、

時間配分を考えた計画性、

お金の管理能力、

良い悪いの判断力、

心を健康に保つハウツーや考え方、

情報収集力の一つ上である「得た情報の選別能力」
『情報を整理整頓をする力』、

考えを表に出して分かって貰う力「表現力、伝える力」、

助けたり(助けを求めて)助けられたりする力(SOSの送受信)、


こういう力こそ、自立して
生きていくには必要な力だと、私は考えております。
これは、健常も発達障碍も関係なく。

お勉強よりも大切なこと。

そして、どうやったら、つけられるんだろうね、こういう力を、
特性を持っている子供が。


いっぺんには出来ないのです。
だから療育なのです。
長期的な目標と短期目標を別に持ち、
目標を達成するために、観察し、寄り添い、
焦らず、繰り返し、教えていく。

いきなりは無理なんで、段階的にやっていくしかない。
その段階を作っていく、スモールステップにしていくのが
腕の見せ所であり、技術でしょうな。

「脳は訓練するほど、よりよくなっていく」という
働きかけが決してマイナスや無駄にはならないという希望が勿論ある。


困難な場面にあったときには、
①まず、気持ちに寄り添って、
 状況を整理し図も使って流れを説明して、
 パニックを防ぎ、
 どのあたりが不味かったのか納得理解させる。
②次に、
 また、同じような困った展開になったときは
 どうしたらいいのか、自分ならこうする、他の人ならこうすると思う、
 というモデルを出す。例は1つじゃなく、複数だして、
 選択肢を親が示して選ばせる。選ぶ訓練をさせる。
 選ぶための参考になる情報もつけておく。
 次に困ったら『今わからないので、親に電話します』といわせて
 実際に電話をかけて判断を待つように促す、とか、
 まずは大人にヘルプを出すとか、
 実現できるもので、なおかつ「報告、連絡、相談』する姿勢に
 繋がる方法を、いくつか提示するのが良いと思う。
 
③やがて選択肢を自身で出して選べるように。
 最良でなくても、ベターな手段を選んで実行し、
 それでまた困ったら、あるいは困らず解決したとしても
 『報告連絡相談』の関係が作れるように。

類似の例を沢山示したり(疑似体験させる、
ハウツーを入れておく、事前提示としておく)、
細かく、細かく、距離感をはかってぎりぎりのところで
介入して、指導していくしかないんだよね。

実際の体験でつまづいたときも、フォローを十分にして
失敗だったとしても、同じ失敗はしないという
成功体験につなげるのが好ましい。

放置じゃダメなんだ。
時間が解決してくれたりしないよ、障碍特性に関しては。
正確には、解決することもあるけれど、でも本当に放置していたら、
脳が成長するまでの本人が自らある程度学べるようになるまでに、
相当のやらかしで、人間関係の構築が出来てない状態だし、
客観性が多少あり振り返りが出来る子供だと
反省を通り越して病みかねない勢いで自己嫌悪に陥るから、
そこのフォローも大変になる。

自分で勝手に学んでくれるなら、
発達障碍の診断名は降りない。


あと、お手伝いが出来る子供にしておきましょう。

自室の掃除や整理整頓は自分のためにやること、手伝いじゃありません。
食事の配膳を手伝うとか玄関の靴を揃えるとか
家中の家具や全ての窓ガラスを拭き掃除するとか。
ゴミ捨てや買い物で自分も運んでしかるべき処理を刷るとか。
そういう「生活していくために、自分だけじゃなくて、
家族もしくは同居人のためにもなること」をやるのがお手伝いです。

そして、お手伝いはして当たり前のことなので、
「やったら▲▲買ってあげる」
「やったら▽▽やってもいいよ」なんてご褒美制をとってはいけません。

むしろ、☆☆やったら●●あげるという、交換条件の
労働→対価としての報酬、というトークン制度はとらないで。

あれはもう意思の疎通が難しい、良心や共感を訴えても
それが無理、でも、ものに対する執着はあり価値は分かる、という
自閉の傾向が強すぎる子供のために、
考えられた「最終手段」です。ホント諸刃の剣でジョーカーです。

言葉が通じる相手に、ご褒美制度やったら駄目。
ものがもらえないと良いことがないと、気が付いても何もしない、
困っている人をただ観ているだけ、という、
社会性で大いに難アリのおとなに育ってしまいます。

じゃあ、手伝いがされたあと、どうすればいいのか、というと
笑顔で目を観てしっかり『有難う!助かった!』の一言です。

自分のしたことが相手の役に立ち喜ばれた、
この実感を持たせることです。
ありがとうとしっかり伝えることです。
それが好因子になって、
自発的に動機になって、
ちょっと面倒くさいことでも、やったほうがいいことなら、
誰かがやるべきことならやろうかな、という子にしたいのです。

あれもコレも手伝わせたり、あるいは
子供には物理的に本当に負担かもしれない、と言う手伝い内容にはしない、
毎日続けられる内容で、というのがコツだと思います。
ときどき勘違いして、これがこの子の手伝いですと
買い物で荷物を全て子供に持たせたりする
オカアサンがいるんですが、それは違う。
親の自分も勿論ほとんどを持つ。
でも子供にも、持てる分だけなら持ってもらう。
そして話しながら帰る、運んでくれた感謝を伝える。そういう感じで。

手伝いはさせましょう、そして『有難う』を伝える機会にしましょう。



学力とはまた別の、生きていくための力を、

なんとか、できれば、20歳までに。
それが無理でも30歳までに。

親はずっとそばにいられるわけじゃないのだから。

自活を考える時がきて、それからじゃ遅い。
自分の食い扶持を自分で、と言う時期までに何とか間に合わせたい。
生きていくための力。一人で立ち、時に、助けたり助けられたりする力。

間に合わないなら、障害特性でどうしても超えられない
壁だというのなら、折り合いの付け方を教えておきたい。
出来ないことや問題や課題を、
問題としなくなる道具だったり手段だったりをいくつも用意しておきたい。

***
前回ブログで、私立受験も考えてくれ、と言う趣旨で書きました、大いに。
書いたけど、受験突破のためには当然勉強が必要で、

でも勉強だけに力を注いでしまうと、
多分、駄目なのです。

発達障碍児と私立受験についての私見

発達障碍児およびその親に対して、
何故医師やアドバイザーが
公立中学ではなくて、
私立中学への進学をすすめるのか、というと、

理解したいと願いあるいは必要性を感じて
障碍について勉強し、
またその子供と長時間ふれあい知った結果、
子供の特性や問題点について
分かっている人間、主治医、担任ほど
『私立へ』と意見するかというと、

*********
その子が12歳までに相当、アレコレやっちゃっているので、
同じような人間関係が引き継がれる、
地域で区分けされている公立中の輪では、
関係性を改善させたり、あるいは
ついてしまったレッテルの巻き返しする材料に乏しく、

多分まず人間関係で上手くいかないから、である(爆)。

・・・って言っちゃうとキツいから、オブラートに包んで
「私立の方が細かくきちんと見てくれるから、少人数だから」って
特性により向いている環境であるって理由を
上げてくれると思うけど、でも、

『そのまま人間関係が引き継がれる公立に進んでしまったら、
レッテルを貼られてしまい、授業にまずついていけず、
治ることはないその特性が遠因となり、
不登校やトラブルになると予想している』と、その理由が一番でかい。


そうはいうものの、クラスで学校で近所で、上手くいっているなら、
「公立中学に進んで通級指導を利用」って手もあり。


*******
さらに、
「公立の中学校が
 発達障碍を持つ人間に対して厳しい環境だから」
という現実も確かにある。

どう厳しいのか具体的に言うと、
1号は数学のテストで、点数だけは学年トップを取っているが、
また提出したノートにはいつもA判定がついているのに、
成績に5が、なかなか付かなかった。
   #再三、ああしろこうしろ、こうやって点数稼げ、
     それをイヤラシイ計算と考えるなと教えて実行して貰った。

これは、授業態度や未提出物などで減点されている
からだと思われる。
姿勢が悪いのも障害特性からきている。
提出物を家に忘れたり期限の勘違いをするのも障害特性。
メモ取りなどの工夫はそれなりにするが、
したとしてもやっぱり忘れるから「注意欠陥」なんだ。

各種行事やや普段の授業や学習でも、
プリントを配った後「じゃあ、あと読んでおいて」
「勝手に調べておいて」な先生が殆どなので、

そもそも何をどこから調べれば、自分の疑問点が分かるのか、
あるいはそもそも自分の疑問点が何なのか、
わかっていないので、もう途方に暮れるしかない。
フリーズしている内に時間切れになって
結局取り残されてしまうか、あるいは、
パニくった様子が周囲に知られ渡り人間関係の雲行きが怪しくなり、
二次障碍、三次障碍一直線コース。

提出物も「持ってきていません」といえば、そこで
「あっ、そう」とか「忘れたの?」で終わってしまう先生が殆ど。
わざわざそれじゃダメだと言ってはくれません。
不公平になるので一人だけ後日で可などという救済措置もとりません。

時々「えっ?中学の先生は言ってくれないの?」と驚く保護者が
いますが、提出物を出せとか期限を守れとか、
こういうことを教えるのは、躾の一環です。
先生がハッキリ伝えるのは締め切り期限だけ。
 「約束を守るよう指導する」はある程度まで家での躾です。
もしくは子供が経験で分かっていなくちゃいけない部分です。
でも経験から自発的に学べないのが発達障碍なんだから、親が。
学校や他人や先生が教えてくれることではないんだ。

ただし、成績には反映されます。成績表を見てから愕然とし、
自閉の特性を持っていると、「先生はあの時別に怒らなかったのに、
注意してこなかったくせに、どうして成績が2なんだ」とか
「俺はテストが95点だったのに、成績が2なんて。先生は俺が
 嫌いなんだな。好き嫌いで判定するなんて職権乱用。
 あいつ教師失格だよ、復讐してやる」などと、
きれいさっぱり全部ひとのせいにしだします。
周囲は授業態度やら忘れ物やらの実態を知っているので
コイツは何を言ってるんだ、と失笑するか無視するか
トラブルを期待して面白がって終わりです。
誰も正しいあり方や考え方を教えません、親が教えない限り。

次から、よりよい手がうてるように応援するのも、親の仕事。
自分の何処が悪かったのか、なぜ成績が悪いのか、には
自分で気が付くことができないんだよ。
だから「発達障碍」の診断が降りる。


1号が「名前と受験番号を書く場所が
分からなかったから、書かなかった」という
ものすごい理由で中学受験に失敗したとき、

心配したのは、地元中学に通い、周囲にアレコレ言われたり、
もしくは言われなくても本人が勝手に気にして、
自己嫌悪に陥り、殻にこもり、二次障碍に発展し、

おそらく不登校になったり、あるいは部活にも入らず
特に親しいトモダチもおらず・・・というつまらない中学校生活を送る
ことになるだろな、ということだった。

発達障碍の特性のひとつ、
極端なオールオアナッシング思考で
凹んだら浮上が難しいので、
不登校リスクが高いのに、中学受験の失敗で

本人にとって、楽しめない、黒歴史な
中学3年間になるだろうなあ、と、それを危惧していた。


実際には、発達障碍児が持つ「ケロリ(それはそれ、
これはこれで、自分にとって重要ではなかったことは
アッサリ切る)」によって、本人は表面上気にする素振り無く、

資格取得にも意欲的で、勉強もそこそこがんばり、
部活も運動部を選択し結局3年間続け、
トモダチも沢山出来て、、、なんだよ、マジ杞憂、
よかった、よかった状態だったんだけども。

それでも、もし彼女に「注意欠陥」がなくて
メモリ不足による忘れた・・・とか
えっ?聞いてないのアタシだけ??が皆無だったら、

あるいは「自閉」の見方が、一般的な常識だと勘違い
していなかったら、もうちょっと成績も上がるだろうに、
もうちょっと生きやすいだろうに、とつくづく感じることは
公立中学校3年間でとても多くあった。

結論は、
「公立中学のシステムは、発達障害児にはキツいよなあ・・・」と
いうことだった。


公立の中学校にも、個別学級はある。
あるけれど、そこを選んでしまった場合、内申点がつかない。
よって普通の高校に普通に進学するルートが消える。

IQ100前後あり、普通級が妥当であり(でも困り感があり)、と
言う場合は普通級選択にならざるを得ないが、
そうなると、特性がどれだけ足かせになったとしても、
みんなとの競争で成績が決まる。
内申で、いける学校がある程度絞られてしまう。
進路選択の際に愕然とする展開になりかねない。
地域によるが、内申に1がついたら
一般高校の普通科受験は絶望的になる。
航行に言ったら頑張るから!は通用しない。
3年間の頑張りをみたいんですよ、というのが内申なので。
 #逆に言うと1が付くというのは、本当余程。
  普通に授業に出ていれば2はつける。


私立のメリット。

少人数制で目が行き届く教育になる配置にしていたり、
あるいは教員の転任が少ないので、
環境が変わらない、長くみてもらえる、というそれがある。
また、同じ学校を受けて受かった仲間同士ということで
友達同士の団結力が比較的強いものに成り
居心地が良いパターンが多い。
また、余程のことがない限り、そのままエスカレーター式で
上の学校にあがれるので、高校受験や大学受験が
比較的ラクであり、学生生活をのんびり謳歌できる。
学校と保護者が直接対話する機会が多いため、
また要望を出せばすぐに面談という流れにもなるので、
連携がとりやすいというメリットも大きい。
裏を返せばPTAやクラス懇談会には、仕事を理由にしたりせず
極力『万障繰り合わせのうえ』出席しろということでもありますが。

私立のデメリット。
進学を売りにしている学校であれば入学後も競争が続くため、
特進クラスはヤル気満々で環境が素晴らしくても、
そこから漏れてしまった人間同士はささくれだって、
クラスがどうもギスギスしたりする。

校則違反で容赦なく退学処分という、問題児は排除、という
システムがしっかり働くので、相当なやらかしをした場合、
せっかく合格したそこを居場所にすることができず
脱落するパターンもある。
また子ども自身が「こんなはずじゃなかった!」と入学後
強く思ってしまった場合、校風に馴染めなかった場合、
「学校辞めたい」と言い出す場合もある。

デメリットも勿論あるのだが、メリットに注目した場合、
より発達障碍児に優しい環境だといえると思う。
だから、特性や考え方のくせをわかっている、
発達障碍児その子のシアワセを願う人間ほど、
『私立のほうが』と言う意見になると思う。


でも、「じゃあ、シアワセのために、私立受験することにして、
発達障碍を持っているこの子に、お勉強を頑張らせてみよう!」と
なると、
こういう例もある。

お話させていただいた精神科医の体験談。

医師は「発達障害の権威」であり
「思春期外来(12歳以上未成年」担当なのだが、

(他に診てくれるところがないので)そこに大人も来るという。

おとなAさんは、誰もが知っている私立中学から
私立高校を経て、誰もが知っている超一流私立大学へ進学、

大学院を卒業しており、知能テストをさせたら
IQはもちろん120を超える。

でも、就職が出来ず困っている。

いわゆる作文や「時間内に書く」ということが本当に苦手で、
出来ないのだ。
自分の意見を求められると固まってしまうのだ。

これは、「自分をみてもらう」、「会社に適応できるかをみてもらう」
就職試験では非常に不利になる、と思う。

勉強が出来る分だけむしろマイナスと評価される。
「勉強は出来る馬鹿」扱いだ。
つけてしまった学歴がむしろ足かせになって
自立できなくなってしまった例。院を出ても就職は厳しい。
その上で、社会性で難が出る突発事項に弱い発達障碍もちなのだ。

大学受験まではマークシートの選択式でいけたんだよ。
大学受験レベルまでなら、
どれが正解か選ぶだけなら、訓練である程度出来る。

でも。

先に行くほど、選択肢を絞ってくれる人はいなくて、
自分で選んで掴み取っていかなくちゃいけないんだよね。
勉強よりも、その力が必要だったのかもしれない。
あるいは、その力が実は無いのであれば、
ないことを認めたうえでの、つけていくべき
『生きていくための力』をつけなくてはいけなかったのかもしれない。



当面の今このときを何とかするために、
近未来を何とかするために、よりよくするために、

医師は「私立中学に」「私立高校に」と勧めてくるけれど、
通級の先生も「彼の知能なら普通より良いくらいだから、
全然、大学まで行くでしょうね」
「彼女の学力なら大学まで行けるでしょう」なんていうけど、

でも、そこだけを頼りに進んで、勉強がスキかどうかは
全く考慮せず、出来るのだからと勉強に本腰いれて、
進みまくった結果、

経済的に自立できずに困っている大人がすでにいる。
また、いったん就職したものの、うまくいかず
大人になってから『発達障碍で確定』し、呆然としたり
苛立ったりしている例も、たくさんある。


*******
公立中学で上手くやれる子は、
スポーツが出来る子、スポーツに苦手意識がない子、
ルールを守ってスポーツ競技を楽しめる子、
体を動かすのが苦ではない子。

特に男子は。同じ部活、から同心円に輪が広がっていく。
仲間が出来ると、居場所が出来る。
居場所があれば、学校生活はちょっとましになるのだ。

文系男子でもオタク系でも、居場所があれば
なんとかなるかもしれないが、うまくいく可能性がより高いのは
運動が出来る子、かな。

***
二人の子供の中学受験を経て、医師や
受験の先輩や現役の中学校高校の教員と話して
わかったことは『他害のある子供の受け入れ先は無い』と
いうこと。

貧乏ゆすりがとまらないとか
言葉が乱暴すぎるとか粗雑とか。
別に申告しなくても、テスト中や面接中の様子で
それが顕著に出れば、見抜かれて、受からない。

また、入学後、他害があれば居場所を即失うに等しい。

知っている例では、
あるお子さん、クラスメートの冷やかしにカッときて、
休み時間(教員のいない時間)、椅子をブン投げてしまった。
その椅子はからかったクラスメートにはあたらず、
教室にいた無関係の子にあたり、ケガをさせてしまった。
教室騒然。

やらかした子は停学を経てカウンセラーに丸投げされた。
カウンセラーも頑張って話を聴いたが、これはどうも
考え方に癖があるお子さんということで、
親からも詳しく聞くと、やはり園児時代も小学校時代も
他害はあったそうで、課題が見えていたお子さん。

カウンセラーは、未来を考え、
なんとか生き易い考え方をいれたいと苦慮されていたが、

カッときて短絡的に椅子を投げたというインパクトが強すぎて、
怪我させた子供には謝ったけれど、
トラブル相手とも表面上仲直りはしたけれど、クラスで浮き、
居場所ができず、1年もたずに自主退学。
その後、公立中学に転校したけれど、やはり
本人がうまく立ち回れず、尾ひれも噂もついてまわり、結局不登校。
 #カウンセラーが把握してるのもここまでだそう
おそらく特性は小学校までに確認されていたと思うけど、
それを隠して受験して、なんとか私立中学で
新しい居場所としたかったけれど、上手くいかなかったパターン。

あと、1号の同学年のとある私立学校。
中学入学時に多くの子供を受け入れ7クラスあったのに、
卒業時には3クラスまで減ったとな。
コレは勿論、公表されていない。
減った理由は、問題行動による退学処分
あるいは自主退学。
残った子供たちは、高3の今、それぞれ進学を目指し、
学校の雰囲気も非常によく、クラス仲良くやっている。
残れなかった子供たち、残らなかった子供たちは
今どうしているのかな、と思う。


私立に受かったからばんばんざい!じゃないんだよね。

あ、ちなみにお金も相当かかります。
入学金や授業料が払えないという親側の理由で
環境を失うパターンもあるわけで、
ここは、そうならないように、保護者が頑張ってほしいと思う。
ちなみに私立大学並みにかかる私立中学もあります。
なんだかんだで年間100万前後かかるところ、あります。
色々補助があるよ、といっても、やっぱりね。
子供が小学校のうちにためておけ。
人生でもっとも貯金が出来ない期間になると思う、
私立の学校に通わせている間は、保護者にとって。

**
1号は中学受験失敗につき
公立中学校普通級+通級→受験→私立高校というルートになった。
運よく、運動部で居場所を確立し副部長をやるまで
そのスポーツになじみをもち、高校でも続け、
部活から広がった輪も、クラスでの輪も謳歌して、
現在は大学受験めざしている高校3年生。

2号は中学受験を経て
現在私立中学校に通い、1学期は学級委員長だった。
部活とサークルは、『俺は疲れやすいから』と、
ゆるいところをあえて選んで、運動系と芸術系、
掛け持ちで、まったりそれぞれ居場所としている。
大会優勝を目指すような厳しいところではないけれど、
好きなもので集まったメンバーなので楽しそうだ。
夏休みも学校の友達と待ち合わせをして出かけたり、
あるいは電話で笑ってやりとりしたりしている。
大学まであるところなので、順当に行けば、そのまま
先に進んでいくことになると思う。

途中、どうしたもんか、進路についてはすごく悩んだ。
小学校生活で残念と感じることが余りにも多かったので。

無理させて勉強させてよいのか悩んだし(中学受験はどう考えても、
出来ないことはないけど限界の向こう側を目指すものだと思う、
誰にとっても)、
それでも公立よりは私立のほうがあっていると
親の自分も判断していたし、
IQ100こえていたって、特性がいろいろと引っかかる。

生活ぶりをみていて、親として、ゲンナリして
『教えないといけないのは、勉強よりも生活力だな』と
強く決意したり、そういう時間が未だにある。

どの学校に入ったにせよ、入学してみないと分からないから
悩むだけ無駄、という考え方もあると思う。

ただ、それでも、環境というのは、ある程度操作できるので、

もしも、専門家に身近な理解者に
『私立受験を考えた方が』と言われたのであれば、
なぜ私立なのか、何故公立なのか、
A学校ならどういうメリットがあり、
B学校ならどういうメリットがあるのか、
親子で考えて、結論を出して欲しいなあ、と思います。
よりよい未来のために、生き易い楽しめる毎日のために。



















プロフィール

まみ

Author:まみ
ひっそりこっそり発達障碍ブログ。スペクトラム注意欠陥女子高校生1号とスペクトラム注意欠陥多動男子中学生2号のオカアサン。宣伝なしのマイペース更新でやっていきます。逃げない、あがく、前をみる。ツイッター「botmamichan」、黒猫アイコン。botが一日2回自動で呟き、手動で不定期投下してます。

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